五月の星屑は金平糖【男性声優】11 (ページ12)

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プチデビルのまねっこページ12

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〔───いや～アクションよりも関西弁の方が大変でしたね。学校に【ゆうと】と同じ出身の同級生がいまして、その子に練習付き合ってもらったんですよ。

はい、昼休みとかに、日常会話を全部関西弁にしてみて『あ、そこちょっと違う』とかw

それこそ言語だと北海道から沖縄まで、海を越えてイタリア、フランス、スペインにドイツ。あとは乗馬ができるやつが居たりとか、料理がプロ並みに作れる人が居たりとか。彫刻をやってたり、服作れる子もいるし、色々役作りで参考にさせてもらってますw

〈関西弁の道化師という役どころに戸惑ったという皐月さん、そんな【ゆうと】との共通点があると教えてくれました〉

そうですね～。僕、昔は頼ることが恥ずかしいことだと思ってて、『こんなことも出来ないんだ』って言われるのが怖くてですね。

でも『もっと頼りにしてよ』とか『いつでも力貸すから』って言ってくれる人達が沢山いて。『あぁ、自分でなんでもひとりにやろうとしなくてもいいんだ』って思えるようになりましたね、最近。

【ゆうと】もけっこう屈折したキャラなのでw そういうところが似てますかね───〕

石「お、奈々ちゃん。なんしよっとー？」

映画の告知で出させていただいた朝のニュースを見ながら携帯をいじっていると、後ろから声が聞こえた。

「何故突然の博多弁」

石「気分。何してんの？」

「ふつーに友達とメールですよ」

石「………友達、いたんだ」

「僕そんなひとりぼっちぽいっすか？……まあ、あながち間違ってはないですけど、僕が間違ってただけで」

石「んー、いっちょんわからん」

「………簡単に言えば認めるようになったんですよ」

石「相手のことを？」

「いえ、僕の気持ちをです」

石「ほーん」

「絶対わかってないですね……」

立「あ、奈々、これからデートでもいくわけ？」

「いや、友達と食事です」

立「へぇ、随分オシャレだからてっきり。かわいいよ」

「視力落ちたんですか？可愛くないです」

立「その反応は可愛くない」

「おぉ、利害の一致ですね」

立「もっと素直になったら？嬉しいくせに～」

「後輩の照れ隠しくらい読み取ってくださいよ先輩」

立「え…」

「じゃ、いってきまーす」