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嘘だ、なんてことは言えなかった。そんな訳ないと思いたい。だが、この雰囲気の五条先生の言葉は本当だと感じる。ちゃらんぽらんな先生ではあるが、おれは彼を信頼している。
こんな悪趣味な冗談は言わない。
理解してから、初めに頭に浮かんだのは“嫌だ“だった。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
信じたくない。
拒絶したい。
思い出されるのは二年前の事。
駄目だ。
拒絶しちゃ駄目だ。
受け入れろ。
あの惨劇を繰り返すつもりか。
『そうですか』
おれは無理やり笑顔を作り、五条先生に微笑みかけた。数分前は自然に上がっていた口角だが、今は歪んでいるだろう。
先生は僅かに眉を寄せたあと、いつものように唇に笑みを乗せた。普段と違うのは、どう見ても作り笑顔だというところだ。おれの真似なら、皮肉だな。
彼は一番おれを深く知っているから、心中を察したのだろう。
おれを高専に連れてきたのも五条先生だ。
幼い頃は、呪霊も見えなかった。
話は、二年前__
___中二の秋まで遡る。
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作者名:月裏 餅 | 作成日時:2022年3月3日 13時