〈4〉 ページ5
いつもなら、これで話は終わりなんだけど、
「俺、水谷 凌(みずたに りょう)っていいます。」
『うん?』
自己紹介されてしまった。
「諦められないんで、先輩に好きになってもらえるように頑張ります。」
『えーっと・・・。どうなんだろう?』
新しい展開過ぎて分からない。
思うのは人の自由だし、私に止める権利はない・・・よね。
「可愛いですね。A先輩って呼んでいいですか?」
『呼び方は何でもいいけど・・・。』
落ち着け私。
今のところは問題なく進んでいるはず。
『一応、もう一度確認なんだけど。水谷君と付き合えないよ。』
「今は、ですよね。」
んー!!
口で勝てない・・・。
『好きになるの待ってられないって。』
「待てますよ。」
その笑顔、すっごく恐いんだけど!
「毎日会ってたら分からないですよ?」
『学年も違うし、そんなに・・・』
「会いにいきますよ。」
同じ高校生だよね?
そんな黒い笑顔見たこと・・・治以外にはいなかった。
「じゃ、また明日。A先輩。」
爽やかに帰って行きました。
・・・・・・・。
じゃなくて!!!
何かワケわかんない感じに終わったけど、大丈夫だよね。
私も帰ろう。
正面より裏門の方が近かったので、そちらに向かう。
「ほらね、こっちだった。」
「帰るぞ。」
先に帰ってて、って言ったのに待っててくれたんだ。
『わー。今は2人を見て落ち着いたー。』
「なンだそれ。」
「何かやらかしたのかい?あの1年生。」
『んー・・・いつも通り断って・・・ちょっと治を相手にしてるみたいだった。』
「「は/ん?」」
いや、何て言えばいいんだろう。
『全然似てないんだけどね。黒い笑顔とか口で勝てないとことか、身長とか。』
「あんなのと一緒にしないでくれ給え。」
『全然似てないって!例えだよ、例え。』
「ンで、どうかしたのか。」
きっと大丈夫だよね。
『ううん、大丈夫だった。それよりお腹すいたなぁ。』
疲れからか、甘い物食べたい。
「氷砂糖ならあるよ。」
『さっすが治!大好き!』
「ンで、そンなもン持ってやがる!」
口の中が甘さで埋めつくされていき、疲れが吹っ飛ぶ。
治が甘党で良かった。
この騒がしい感じ、落ち着く。
よし、今日のことはもう終わったことだ。
気にしたって仕方ない。
もう1つ、氷砂糖を口に入れた。
やっぱり甘い。
47人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月宮 柚妃(プロフ) - チョコレートさん» こんな駄作者の駄文をそう言って頂けるなんて・・・涙が止まりません(>_<)嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月29日 22時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - いつも楽しませて貰ってます!!このお話大好きです!!シリーズ化頑張って下さい!!これからも応援しております!! (2017年9月29日 22時) (レス) id: 66cc8ffaf1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» コメントありがとうございます!学園シリーズで検討したいと思います!ありがとうございます(*^^*) (2017年9月28日 7時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 月宮 柚妃さん» 一度オチを付けるか付けないかして、そのまま学園シリーズというのは如何ですか? (2017年9月28日 6時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
月宮 柚妃(プロフ) - hinatabokkosunnさん» ありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!更新をお待ち下さい(*^^*) (2017年9月24日 12時) (レス) id: 92eed36e83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tukimiyayuzuki | 作成日時:2017年9月22日 13時