【文スト】●探偵部●

〈34〉 ページ35

「今なら全力で気配を消せる気がします！」


「敦君、僕だって出来るよう努力するよ。」


「笑止。僕は太宰さんに追いついてA先輩を・・・」


「甘いね君達。私達に負けないと？」


治の一言で全員唇を噛み締めてる。


まぁ中也以外が正しいけど、それより


『何してるの皆。』


何だか飽きてきたからお菓子を食べる。


『ふぁ〜チョコチップクッキーって何でこんなに美味しいんだろう。』


「また食ってンのかよ。」


『だって長いんだもん。』


今日は晴菜ちゃん帰っちゃってるし、時間は良いんだけど。


「A先輩、私も食べたい。」


『勿論だよ、鏡花ちゃん！』


制服摘まんで上目遣いになっちゃってるなんて！！


『可愛すぎる！でも男子にやったらだめだよ！』


絶対に連れていかれちゃう！


「？分かった。」


一緒にクッキーを食べる。


幸せ。


何だか五月蠅いのはまぁ置いておこう。


「Aは黙って俺のポケットに入ってろよ。」


『分かった。』


あ、静かになった。


「「「なっ？！」」」


ニヤリと笑う中也は何だかご機嫌。


「ちょっとA！私だろう！？」


「もうAが返事したンだ。」


「抜け駆け帽子！」


「ンだと糞鯖！」


五月蠅い。


本当に仲良いよねー。


『はい、おしまーい。明日の計画立てよう！』


騒いでる場合じゃない。


晴菜ちゃんを助けるんだ。


「あの二人を止められるのって、」


「A先輩だけ。」

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