出来事９ ページ12
「アブ..せんせ..」
まだ心配が残るなか
多少震える声でアブ先生を呼ぶと
ゆっくりとこちらを向いて安心したように微笑んだ
ア「A君、殴られた所とか大丈夫？」
起き上がりながらそう聞かれ
こくり、と頷いた
つ「はぁ？A君殴られたの？あいつ..許さん」
怒ったように言うつわはす君は
ぐったりしている男を恨めしそうに見つめた
「だ、大丈夫だよ..それより、セピアさんやコジマさん、他の子達の方が心配」
レトルト君やキヨ君..思いっきり置いて来ちゃったし
とても心配だ..
ア「あー、それなら大丈夫だよ、Ｐ−Ｐ先生や、とわこ先生まで園児達のところに行ってたから、少なくとも、A君が心配してるようなことにはなってないよ」
コ「A君、それって..」
アブ先生の言葉に安心すると
コジマさんが不思議そうに、僕の腰辺りを指差した
そこには、鏡に映っていた物と同じ物が当然あるわけで
「え、あ、僕もいまいち分かんなくて..」
困ったように僕が言うと
コジマさんはさらにきょとん、とした
つ「奇病だよ」
蓮の花を手に持ったままつわはす君が答えた
そういえば、つわはす君の持っていた
蓮の花はいきなり光っていたな、と記憶を引っ張りだす
セ「あ、じゃあつわはすさんと同じ感じ？」
つ「そうそう。俺のは蓮の花に魔力が籠ってていろんなことが出来るっていうのなんだけど
A君のはその茨みたいだね」
ゆらゆらと動く棘を見つめる
あの、でも..これ..
「どうやってしまうの？」
さすがにずっとこれは困る..
つ「んー..A君の感じのやつは俺から言うのは難しいと思う。俺の場合は蓮の花を出す。つまり、元は何もないところからこれを“出す”っていうことをしているんだけど..」
ア「A君は今、実際に“出てている”物を“しまいたい”と言ってる。つまり、はすおとは全く逆のことを言ってるんだけど、わかる？」
二人が丁寧に教えてくれたので
ようやく理解することができた
二人を見つめながらこくり、と頷く
つ「そういうことだから、そこらへんはアブさんとかに聞いた方が良いと思うよ？」
「..。アブ先生、奇病なの？」
アブ先生をじーっと見つめながらいうと
ア「ノーコメントでｗ」
と、清々しい程の笑顔で言われた
...恐らく奇病なのだろう
ア「教えたいけど、こいつらからいろいろ聞かないといけないから後でね」
このままでいろと...？
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TNT - 早くみたくなっていますどうもTNTです! (2018年2月13日 17時) (
レス) id: f3ece6b5c0 (このIDを非表示/違反報告)
TNT - 月見兎さん多分無理を言うようなんですがこの小説の中に日常組を入れてくれないでしょうか?無理なら結構です！よろしくお願いします (2018年2月9日 18時) (レス) id: f3ece6b5c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇみり - 何回読み直してもやっぱり面白いです!!更新頑張ってください!! (2017年2月20日 21時) (レス) id: 23a6d39f5b (このIDを非表示/違反報告)
月見兎 - ふぇみりさん» いつもお待たせしてすいません！これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします！ (2017年1月12日 18時) (レス) id: 007dee4fd8 (このIDを非表示/違反報告)
月見兎 - 憂さん» コメント、リクエストありがとうございます！！久しぶりのコメント嬉しいです！リクエスト、了解いたしました！番外編に使わせてもらいます！これからもよろしくお願いします！ (2017年1月12日 18時) (レス) id: 007dee4fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見兎 | 作成日時：2015年7月19日 0時
