其の弐拾参 ページ24
あーるっこー、あーるっこー。わたっしはーげーんきー。
ただ、私は歩くのは嫌いだ。歩くの大好きじゃないんだよ。
疲れたのでスキップを止める。そして、玄弥に話し掛ける。しかし。
なんでだよ。なんでこいつ、喋んねえんだよ。
元々静かにしているのは嫌いだから会話の糸口を見つけようと話しかけたのに。あ、もしかして嫌われた?その可能性あるわ。
おじいちゃんに貰ったお守りを触る。微かに藤の香りと、家の匂いがした。うえーん、もうホームシックなんですが。
ちらっと玄弥を見る。こいつ強そうだなー、最終選別とか絶対生き残るじゃん。伊之助の良い相手になりそうだよ、私の代わりに戦わせたいわ。
それにしても既視感が凄いんだよな、どっかで見たことあったっけ。
そんなことを考えていると、玄弥はどんどん前へ進んで行っていた。え、ちょ、速くね?
『ちょっ待って歩くの速い』
そう言うと玄弥は歩きを緩くしてくれた。優しいな、相変わらず口は聞いてくれないけど。
元気を出して、また喋り掛ける。今度も返してくれない、そろそろ泣くぞ?
そして、私のメンタルがとうとう壊れかけそうになり、話しかけるのを止めようかと思い始めたその時。
玄「あれだな」
山が見えた。
ひゃっふぅ、あと少しだ。
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あずきいろ
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我妻善逸
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月見うどん(プロフ) - 坂口さん» わかる。 (2020年6月11日 23時) (レス) id: 6d114265c3 (このIDを非表示/違反報告)
坂口(プロフ) - 玄弥が本当にいたら、いいのに (2020年6月11日 22時) (レス) id: 00b7ed554e (このIDを非表示/違反報告)
月見うどん(プロフ) - 坂口さん» ぶっきらぼうだけど絶対に優しいよね、兄弟思い。 (2020年6月10日 23時) (レス) id: 6d114265c3 (このIDを非表示/違反報告)
坂口(プロフ) - 玄弥がお兄ちゃんだったらよかったな (2020年6月10日 22時) (レス) id: 00b7ed554e (このIDを非表示/違反報告)
月見うどん(プロフ) - 坂口さん» 私も好き。かわいい。でもかっこいい。 (2020年6月10日 22時) (レス) id: 6d114265c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見うどん | 作成日時:2020年5月31日 12時