王子様にならせて (ページ15)

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【幼なじみが5人】ページ15

部活が終わって家に帰ってきた

今日はサッカー部は練習試合らしく、先に帰ってて、とのメッセージが来てた

部活が違っても帰りはいつも一緒

だって、夜女の子が1人で帰るなんて危ねぇじゃんか！

しかもAだぞ？

心配するに決まってる

夕飯を食べて自分の部屋に戻ってくると、窓からAが帰ってきてるのが見えた

「あいつ！危ないから1人で帰るなよって言ったのに！」

それに、何か様子が変な気がする

考えるより先に部屋を飛び出した

「ちょっと！どこ行くの？？」

母さんに呼び止められる

「Aんとこ！」

靴を履きながら行き先を伝えると

「また？仕方ないわねー....遅くなっちゃだめよ？」

呆れながら許してくれる

いつもそうだ

Aのことになると大概許してくれる

Aの家でもそう

「行ってきます」

少し走ってAを迎えに行くとAが驚いた顔で俺を見る

『優太！？何してるの？』

「1人で帰るなって言ったじゃん！」

『.......あー、今日は思ったより早く終わったから大丈夫かなって』

「大丈夫じゃないから！」

『私ももう高校生なんだからさ』

「だめだって！これからは俺、待つから！」

『もー、優太過保護すぎ』

「過保護じゃねぇし！」

そんなこんなでAのうちに(俺んちの隣だけど)着いた

『ごめんごめん、次からは気をつけるから』

そう言って家に入ろうとするAを引き止める

「なあ、なんかあった？？」

『え？...何もないよ？』

「嘘だね」

『嘘じゃないって』

何かあったって、顔に出てる

どんだけ一緒にいると思ってんだ、わかるっつーの

なぁ、なんで隠すんだよ