[リボーン] 十六夜の巫女８

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｢ですが、人の価値では
雲雀さんが上です｣

私はしゃがみ込んで
雲雀さんの目を見ながら言いました

雲雀さんは
悔しそうに口を歪ませていましたが

私を睨みながら

｢きみもしばられてるの？｣

あぁ
雲雀さんの家は
名家だと御聞きした事がありましたが

やはり次期当主として
厳しく育てられたのでしょうか？

｢はい、逃げられないです｣

｢ふぅん｣

まだ４、５才の雲雀さんに
何を話してるんでしょうか？

まだ幼いからですかね？
忘れてしまうから…

｢ぼくがつよくなったらにがしてあげるよ｣

え？…

目をパチパチさせながら
目の前の雲雀さんを見る

｢そのかわり
たたかいかたおしえなよ｣

あ…
雲雀さんです…

ただ戦いたいだけですよね…

｢実戦が一番ですから｣

私は雲雀さんに
一から戦いのノウハウを
叩き込みました

そして日が沈み
雲雀さんのお宅に雲雀さんを
送りしましたが

誰もいらっしゃいませんでした

｢いつものことだよ｣

あ…
雲雀さんも…

｢また、あえるよね｣

｢はい、いつか｣

雲雀さんにニッコリと
微笑んで私は
そっと出ていきました

丁度ボフンと音が響きました


｢10年前はどうだ？｣

煙りが晴れた瞬間に
リボーンさんに問われて
クラクラする頭を
なんとか動かし

｢素敵でしたよ｣

そう答えて笑いました

｢そうか｣

ニヤリと笑うリボーンさんに
してやられた感はありましたが
楽しい思い出をいただきましたしね

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