十六夜の巫女３

$83$ シャマル ページ26

リボーンさんに引きずられておられるシャマルさんは
ほろ酔いを越えて酩酊前期に入っておられる様で

獄寺さんは山本さんに
シャマルさんが昔自分の城の専属医の1人で
会う度に違う女の方を連れていらっしゃり

誰？

と問うと

妹だ

と返ってきたため
兄弟が62人いらっしゃると思っていたと言われました

獄寺さんは賢いのに
素直過ぎるくらい素直だと思いながら話を聞き流していますと

｢Ｄｒ.シャマル！
早く患者を診てくださいよ!!｣

必死の形相で訴える沢田さんにシャマルさんは軽く答え…

ハルさんの胸に両手を添えました

｢キャアァアア!!!｣

ハルさんの甲高い悲鳴があがった直後ハルさんの拳がシャマルさんの頬に直撃しシャマルさんがぶっ飛びました

｢げふっ｣

｢何するんですか！｣

ハルさんの抗議の声にシャマルさんは尚も明るく

｢この元気なら大丈夫だ
おまけにカワイイときてる｣

ハルさんがかなり可愛いのは
納得出来ますけどね…

｢！｣

シャマルさんの行動に呆れている場合ではありませんでした
私も女の端くれだったのです

シャマルさんに触れられ
硬直した後
私はシャマルさんを蹴り倒しました

｢こっちも大丈夫だぜ
綺麗な上になかなかでかい｣

シャマルさんが何の事を仰っているかわかり
私の顔が血走った

周りを見ると皆さん少し顔が赤い
リボーンさんからは殺気が伝わってくる

沢田さんは羞恥心を払いのける様に言いました

｢さっきから、誰
診てるんですか!!｣

次は青ざめて
モリッティを指さしながら

｢患者はこの人です！｣

沢田さんの叫びは虚しく
シャマルさんは男の方は診ないと断りました

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