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「Aちゃん、次移動授業だよ」
「次、音楽よ、はやく音楽室に行きましょう」
「音楽…」
「どうしたの、Aちゃん?」
「何でもありませんよ」
音楽ってどうしましょう…
歌ってはいけないのに…
「A!」
「は、はい!」
ビッグと反応するA
「どこに行くつもりよ?」
「音楽室こっちだよ」
ぴったりと息の合っている京子さんと花さんに付いて音楽室に向かった
音楽室って初めて入りましたね、音楽の時は教室で自習でしたし
それにしてもどうしましょうか?
「大丈夫?顔青いわよ」
「だ大丈夫ですよ」
「そう?」
「はい」
笑って誤魔化すA
「今日は合唱です」
先生の言葉にAの顔が青ざめた
「Aちゃん声キレイだから楽しみ」
無邪気な笑顔の京子さんに申し訳なくなった
私歌えないのですが…
困りましたね
「ホントに大丈夫なのA?」
「はい、なんとか」
「保健室行く?」
「無理しない方がいいわよ」
「本当に大丈夫ですから」
苦笑いを返すA
合唱の時Aは歌はなかった
歌たいでも…
歌えば皆さんを巻き込んでしまう
Aは表情に感情を出さなかった
そんなAをリボーンが不思議そうに見ていた
「十六夜A、何で歌はないんだ?」
他の授業では手を抜いていないAが歌はないのは
おかしいとリボーンは感じていた
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:月見 | 作成日時:2012年4月14日 11時