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第87Q* ページ7

夏休みが明けた







宿題!!!!徹夜したよ!!!!!



いやぁーすっかり存在を忘れてたね〜


空気を読まずに黒子に宿題見せて!ってラインしたけど返事は来なかったね。


悲しい。



おかげで徹夜してギリギリ間に合ったよ!



黒子は相変わらずもぉどんより空気。


仕方ないんだけどさ。


話しかけても空返事ばっかり。





さてさて、部活も終わったし!



愛しのテツに会いに行こうではないか!



先帰ってないといいけどなぁ〜








体育館に行くと黒子の姿は見えなかったので部室を覗きに行ってみる。



微かに話し声が聞こえて来た。





「....んで....楽しんじゃ...」


「勝った方も負けた方も......」


「.........どうすればよかったんだよ」








近付くにつれ話し声が鮮明に聞こえる。






「それは...わかりません....


けど僕にはあの日の勝利が今までのどんな挫折よりも苦しかった


たとえそれ以外道はなかったとしても


あんな思いは二度としたくありません


忘れることもできない


だから






........バスケットはもうやめます」









黒子の苦しそうな声。


あぁ胸が締め付けられる


知らぬ間に原作に沿った出来事になんだかすごく場違いな気がして


その場から走り去ってしまった。





いつのまにか来ていたのは昔青峰と黄瀬が1on1をした場所だった。



なんだか懐かしくなってじっとコートを見つめる



いつのまにか自分の頬からポロポロと涙が溢れる



いろんな感情が混じり合って



きっとこの世界では誰も知らない



あの世界だから知ることの出来た自分だけの情報



もういっそ出来ることなら今すぐ私が光になってあげたい



彼の影となる場所を作ってあげたい。



でもそれは私の役目じゃなくて。







はぁーと盛大に涙をこぼしながら大きなため息をついた。




「Aさん!」




振り返ると息切れした黒子がそこに立っていた。






なんで...




黒「実はさっき外でこれを拾って。もしかしたら今の話聞いていたのかなと思いまして...って聞かなくても顔を見ればわかりますね」




私がいつも付けていたキーホルダーが黒子の手の内に収まっていた




『...ごめんっ....盗み聞きするつもりはなくて。...バスケは本当にやめるの?』


黒「..........はい」






あぁその一言にどれだけの重みがあるのか



私の心は締め付けられるばかり





結局それ以降黒子は学校にあまり来なくなった。

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作品ジャンル:アニメ
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黒豆粉 - んああ。更新されるのを楽しみに待ってます。 (2021年3月23日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ面白いです。好きです (2020年11月11日 0時) (レス) id: fc4224d472 (このIDを非表示/違反報告)
すー - 続きまってます (2020年3月7日 22時) (レス) id: 4f0402be84 (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 更新楽しみにしてます! (2020年1月11日 18時) (レス) id: 68b34ccad5 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - とても面白いです!いつまでも待つので体とかに気を付けて更新頑張ってください! (2020年1月4日 20時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫小夜 | 作成日時:2019年4月29日 8時

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