＊６４話 忍び寄る影 ページ27
ー そして次の日の学校で ー
多軌「血筋のせいかどうも私の描いた陣の中は
妖力が高まってしまうらしくて、
だからちらほら出る目撃情報をたどるんだけど
とても手懸かりにはならなくて。」
『大変だったんだね...』
多軌「でも、小さな妖が “ 夏目様とそのご友人 ”
なら妖が見えるぞって教えてくれたの。
ご友人って言われた時は誰だか分からなかった
けど、すごく美しい人の娘って聞いて
雨宮さんだってわかったの。
だから知っていたの。
声をかけてみたかったけれど、嘘か本当か
わからないことだし。
こんな...こんなことに巻き込むのは＿...
ふふっこんなに話したのは久しぶりっ
ーーーごめんね...ごめん.......」
ポン
夏目が多軌の頭の上に手を乗せた。
元気づけるように。
夏目「＿＿やるぞ。」
一言そう言った。
多軌「えぇ。」
『頑張るぞぉーっ！』
こうして、祟りをとくために多軌との妖探しが始まった。
多軌「猫ちゃんよろしくー」ﾆﾔﾆﾔ
ニャ「ぎゃっ」
私達はいろんな妖に聞き込みを入れた。
とはいったものの...
多軌の描いた妖の似顔絵に視線を落とす。
夏目「確かにコワイが...参考になりそうなのは
額の傷くらいか。」
『むぅー...』
私たちはそれぞれ呟きながら顔をしかめる。
思った以上に人探し...ならざる、妖探しは
難しんだね。すぐに見つかると思ってた。
『多軌は河原か...』
夏目「ああ、俺たちはこの先の池を調べるぞ。」
『はぅ...あと一月しかない...』
ニャ「あと一月で友人帳が私のものに〜」
何歌ってんのぉー？ニャンコ先生ぇぇえええ！
歌いながら池にある石に飛び移り移動してる。
夏目「短い足ではしゃぐと危ないぞ先生。」
『ぶふぅーっ』
私は盛大に吹き出した。
『あひゃっ短い足...ぶはっギャハハハハ！
夏目っﾌﾌｯ...本当のこと言ってやるなよ...ﾌﾞﾌｫｯ
つるっ ぼちゃん
ニャ「ぎゃ」
ニャンコ先生は足を滑らせ池に落ちた。
『m9｡ﾟ(ﾟ^Д^ﾟ)ﾟ｡ﾌﾟｷﾞｬｰ』
私は先生に指をさしながら爆笑する。
夏目「プッあはは大丈夫か先生＿＿...」
ざわ...
やばい！と思った時にはもう遅かった。
『っ夏目！後ろ』
言いながら手を伸ばす、がその手は空を切った。
夏目「！！」
夏目は妖に連れて行かれてしまった。
ニャンコ先生が池から上がって来た。
ニャ「...む？夏目？」
『ニャンコ先生！夏目がっ！』
ザァァァと風が吹く。
ニャンコ先生は何かを察したようだった。
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さくらんぼ( ´ ▽ ` ) - 子狐の一人称は「僕」じゃないですか？ (2018年4月3日 6時) (
レス) id: 804ddc61d1 (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - アキアカネさん» 泣いて貰えるなんてとても嬉しい限りです♪御愛読ありがとうございました。 (2016年12月3日 22時) (レス) id: ae95ac8a3b (このIDを非表示/違反報告)
紫小夜(プロフ) - みはしのさん» あひがとうございました(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年12月3日 22時) (レス) id: ae95ac8a3b (このIDを非表示/違反報告)
アキアカネ - すごく感動しました。読んでる途中に泣いてしまいました。最後もすごく感動しました。(泣く)ぐす (2016年12月3日 21時) (レス) id: 9c3b01e006 (このIDを非表示/違反報告)
みはしの - あああああ続編も面白かったですうううう!!マジ感動しました!!夏目くんと夢主さん、お幸せにしてくださいいいいい (2016年11月27日 16時) (レス) id: 9a292b623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫小夜 | 作成日時：2013年8月9日 15時
