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10話 一色 ページ11

「そろそろ帰ろうディエゴ、日も沈んでくる。ディオやカーズもそろそろ起きるだろう」

「子供を迎えいく母親みたいなことを言うな」

「母親は吉影だ。私じゃあない」

「それは分かる……吉良と言えば今日遅くなるみたいだぜ」

「遅く……夕飯は私が代わりに作るか」

「作れるのか?」

「舐めるな。これでも一人暮らし歴は長い。何が食べたい?」

「なんでもいい」

「一番困る回答じゃあないか。どうしようか……」


昨日はビーフシチューだし、超個人的に丼ものが食べたい。

親子丼か牛丼か。


「ディエゴ、親子丼と牛丼どっちがいい?どっちでもいい、はなしだぞ」

「親子丼」

「了解だ。買い出しに行くぞ」

「んー」


カートを持って材料を買う。


「すみませーん」

「ん、なんだ?」

「わ、すっごい美人、今こんな企画をしているんですけどー」


恋人同士か夫婦だった場合『愛してる』と互いに行ったら割引……馬鹿馬鹿しい企画だが割引はされたい。


「どうしたものか……」

「どうしたんだ?」

「あぁディエゴ」

「彼氏さんですか?今こんな企画やってるんですよー」

「ふぅん、ちょっと相談してもいいですか」

「どうぞどうぞ!」


くるりとスタッフたちに背を向けたかと思うとディエゴは強引にも私を引き寄せて耳打ちをする。


「どーすんだよA」

「馬鹿馬鹿しいとは思うが正直な話、割引シール欲しい」

「はあ……やるか」

「恥ずかしくないのか?」

「別に、愛してるの1つや2つぐらい言える」

「スケコマシ……?」

「違ェよ」


やることは決まった。もう一度スタッフの方に向き一言やります。と言えばスタッフ勢の顔がぱあっ!と明るくなる。


「本当ですか!ではではどうぞ!」

「愛してるぜA」

「ありがとう私も、っ!?」


額にキスを落とされる。これは聞いてないぞ。


「私も愛している、ディエゴ」


強引に胸ぐらを掴み左の頬に同じようにキスしてやる。お返しだ大馬鹿野郎、あと無駄に身長高いな。


「強引……!彼女さんカッコイイですね」

「ちょっと待って、予想外」


ディエゴが真っ赤になった顔を手で隠しながらそう言う。


「ハッ、馬鹿が」

「彼女さんイケメンすぎませんか?あ、それと割引シールです。どうぞ」

「ありがとう。」


シールを貰い、すっかり茹でダコになったディエゴを引き連れて会計に行く。


「危ねぇ、俺惚れるとこだった」

「勝手に惚れてろ」

「えっ」

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綿飴 - えっ、、、めっちゃ好き、、、月暗さん、更新楽しみにしてます!無理にとは言いませんが、、、 (2019年12月16日 16時) (レス) id: c8caa91576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月暗 | 作成日時:2019年5月2日 18時

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