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「剣持さん凄い!ストライク!」
「僕上手いですよね」
「自分で言わないでください〜!」
お互い話すのに少しづつ慣れてきて、やっと友達のような砕けた会話も出来るようになってきた。
「Aさん、やっぱり下手ですね」
「剣持さん酷い!」
「このまま行けば余裕で僕の勝ちですけど、大丈夫ですか?」
煽るようにちょっと笑う剣持さん。この人、人を煽るの好きだな…と、剣持さんの事もだんだん詳しく分かってきた
「勝者が何でも命令できるって言う約束、忘れないで下さいよAさん」
「もちろんですよ!ここから逆転するので」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「またガター!?このレーンおかしいですよ!」
「あははwレーンはおかしくないですよ」
可愛いなぁ、Aさん、凄く可愛い。
ボウリングはあまり得意ではないようで、ガターの連発で得点は大きく離れている。
ボールを投げる度に揺れる、少し短いスカートから覗く足が僕の顔に熱を集めた。
(いやいや、何見てるんだ僕……)
勝った方が負けた方に何でも命令出来ることにしましょう!とAさんから持ちかけてきたのに、ここまで負けが続いてるのを見ると、気の毒にもなってくる。
「剣持さん凄い!またストライクですね」
「ボウリングは得意な方なのでね」
Aさんはハイタッチを求めてくる。
(手ちっさ……女の子、だもんなぁ)
ラストゲームでAさんが形勢逆転…なんて展開は無く、流れのまま僕が勝ってゲームは終わった。
「まけたぁぁ…」
「んふふ、何聞いてもらおうかなぁ」
「お金はそんなに持ってません!」
「僕をなんだと思ってるんですか……」
最初のあまり上手く話せてない頃からは想像もつかないくらい、僕達はテンポ良く会話をしている。
Aさんも冗談を言うようになった。
正直、話していて凄く楽しい。
「うぅ、怖い……」
「僕はそんなに極悪非道人間じゃないんですけど」
「へへへ、お手柔らかに…」
Aさんが御手洗に行くから先に外に出ていてください、と言ったのでお店の外へ出てAさんを待った。
「あれ、剣持さん?」
「え、むぎちゃん…?」
運がいいのか悪いのか、たまたま1人になったタイミングで知り合いの家長むぎと鉢合わせる。
「ひとりですか〜?」
「いえ、人を待ってるところです」
「そうなんだ〜、がっくん?」
「今日は違うんですよ」
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さえ(プロフ) - とても好きです…終始どきどきしちゃいました…!ここまでのめり込んで一気に読み進めてしまった夢小説は初めてです( ; ; )続きも楽しみです〜! (2022年7月30日 5時) (レス) @page30 id: 2b507589db (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - もう本当に最高です、、この年の夏はこの作品を読んでキュンキュンします、、!次の更新も楽しみにしています! (2022年7月14日 2時) (レス) @page30 id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月15日 22時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - すごく面白かったです!久しぶりにめっちゃドキドキしました‥!剣持の小説あんまりないのですごく助かります。更新大変だと思いますが頑張って下さい応援してます!! (2022年3月16日 1時) (レス) @page26 id: f1af487042 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!! (2022年3月7日 22時) (レス) id: 74bdb3d0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かへ | 作成日時:2022年1月26日 15時