#18 ページ18
鬼が消えてから何時間経ったか分からない位の間、ずっと私はしんぺいくんの学ランに包まれてしんぺいくんの体から流れた赤い液体まみれになって座っていた
放心状態、まさにそれだった。
私を必死に呼ぶ声と、数人のドタドタと走る足音でやっと意識を取り戻した私は静かに涙を流し続けた。
扉を蹴破ってシャオちゃんが真っ先に入ってきて、私を抱きしめてくれた。
後から来た数人も、辛そうにしながらも私を食堂の部屋まで運んでくれた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…………」
私がやっと落ち着いた時、体の血を拭き取りながらマンちゃんは聞いてきた。
os「ペ神は…………」
「鬼に、食べられた」
os「…そうか」
「……なんで私を責めないの」
Kn「…そりゃ、鬼の仕業だからやろ」
「やっぱり、やっぱり本当に鬼はいるんだ」
zm「ここにいる全員、2人ずつで飛ばされてた」
「…2人ずつ？」
zm「でも、A達みたいに密室に閉じ込められた訳じゃなかったから、逃げ回って皆自然にここに集まれたんや」
Kn「逃げてる間に鬼も見とる。だからAを責める要素がない」
「皆のとこにも居たんだ」
gr「…それにな、暖炉の上に置いてある宝石がまた割れていた。」
「…また？」
zm「ほら、割れてたやん。紫のヤツ」
rb「…今度は薄い水色やった。」
ci「恐らく、亡くなった人の宝石は割れてしまうんでしょうね」
Kn「俺達はそうだと思った。だからお前を疑えない。それにな」
ut「こんな怖がってる子、普通に疑えんやろ………」
「そっ、か」
怪我をした所にトントンが包帯をクルクルまいた。
tn「…ペ神じゃないから、上手くはできひんけど」
少し下手くそだったけど、そんなのどうでもよかった。
みんなが生きてて良かった。
ペ神みたいになってしまっている人がいなくて良かった。
「怖かった…」
tn「うん、せやろ？今日は早いけど寝てしまおう」
gr「4時までに起きておかないと、起きたら誰か消えているなんて嫌だからな」
ht「そうだね」
「うん、もう寝ちゃお」
噛まれた肩と、逆の肩を床に着けて、しんぺいくんの学ランを上から羽織った。
トントンが一定のリズムで私のお腹の当たりを優しく叩いてくれた。
自然と、体が宙に浮くように眠りについていった。
続く (更新停止中)
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ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ泣いてしまった…続き楽しみにしてます！！！ (2020年1月23日 15時) (
レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！（ﾆｲｻﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ ﾍﾟｼﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ） (2020年1月5日 22時) (レス) id: b5fe133414 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - 心臓が..ヤバイ泣く(ぺ神と兄さんが..) (2019年12月17日 23時) (レス) id: 7543d7e2fc (このIDを非表示/違反報告)
Ri - 初コメ失礼します 呪鬼パロ…いいっすね!好きです。アアアアアアアアア、神様ああああああ(最推しの神が死んだ時のうち)おもろい!頑張って下さい！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 8c5a8988a8 (このIDを非表示/違反報告)
まうるもち - 初コメ失礼します。面白くて続きが気になってつい、何度も覗いてしまいます〜(ぺ神ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ) (2019年10月7日 22時) (レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月雛
| 作成日時：2019年9月8日 14時
