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おかしい。

昨日の夜、体を繋げたあと、有岡は泊まると言っていたはず…。

あれ…?

「あ、有岡〜…?」

シーン…

昨日のことが嘘だったかのように静まり返っている部屋。
本当になにもなかったかのようだ。

けれどこの鼻につくにおいと大ちゃんの甘いにおいが部屋を満たしていた。

「…逃げられた。」

有岡に逃げられた。
とても…傷つく。






IN Office_

「たかき〜!」

ムカつく。

「たかき今日暇〜?」

「あー、ごめん、今日は無理、かな」

「えー…たかきいつも忙しいんだね…」

少しは俺を見てくれると思ったのに一切俺を見ない。
一度もである。

話しかけてもスルリと交わして
目も合わせてくれない。

たまに有岡にバレないように有岡を眺めていると
今にも泣きそうな顔をしていた。
今日は朝からそんな感じだった。

「たかき〜!」

「あ、有岡くん!仕事しなきゃ、ほら、」

「まだパソコンの使い方がわからないんだもん…教えて、たかき」

パソコンの使い方がわからないときに教えていたのは俺だったのに…

「いや、でもさ!有岡くんの上司は伊野尾くんでしょ?今までだってそうだったじゃん、」

「…ッ…」

「あ、有岡くん?」

こんなイライラしかしない会話を聞かないようにしようとしたとき、高木の焦った声がきこえた。
何事かと顔をあげると有岡が静かに泣いていた。

高木が心配して声をかけると強引に涙を拭い笑った。

「パソコン、頑張らなきゃ…ッね!」

どう考えても…昨日の夜のことが原因なのだろう…。

ツンツン…

光が俺の二の腕辺りをつついて、俺らにしか聞こえない声で言った

「…昨日、なんかあったの?」

「…好きって言っただけ」

「あら。告白したんだ?」

「…でも、ダメだった。」

「フラれたってこと?だから気まずいのか…」

「フラれたってわけじゃなくて、…なんだろ…」

「お前が知らないこと、俺が知ってるわけないだろ。…あ、そういえば」

光は静かに手を一回叩いた。
何かを思い出したようだ。

「有岡ってベッドだと狼なの?」

…狼。たしか、OLが言っていたのはいつもはチワワだけどベッドだと狼になるとかだったよな。

昨日の有岡を思い出すと

「逆だな。いつもは狼みたいなのにベッドだとチワワみたいになるんだ。」

「ほーぉ?なるほどね〜」

絶対こいつ興味ないだろ…
はらたつわー…

「まあ、とりあえず、話してきなよ。話さなきゃ何にもならないからね」

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やぶありLOVE(プロフ) - 更新お願いします! (2019年12月17日 10時) (レス) id: 860a630a63 (このIDを非表示/違反報告)
AD0415(プロフ) - 萌愛さん» はい!もっと頑張ります!よければ更新を楽しみにしていてください! (2017年11月24日 22時) (レス) id: 31f4aec87e (このIDを非表示/違反報告)
AD0415(プロフ) - あぽろさん» わー!ありがとうございます!もっともっと頑張ります! (2017年11月24日 22時) (レス) id: 31f4aec87e (このIDを非表示/違反報告)
萌愛(プロフ) - このお話面白いです!更新頑張ってください。 (2017年11月24日 20時) (レス) id: bcb05ef821 (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ(プロフ) - 昨日から読ませていただきました!いのありすごい好きです!更新楽しみに待ってます!よろしくお願いします<(_ _*)> (2017年11月21日 22時) (レス) id: 45c25e2e4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AD0415 | 作成日時:2017年11月19日 23時

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