シアワセニナルベシ ページ27
「ごめん、ありがとう」
何の謝罪で、何の謝礼かはわからないけど、
最後に目を合わせたときの大ちゃんは、
どこか…幸せそうで…。
なぜだろう…。
次の日もそのまた次の日も。
学校が終わり、放課後になると急いで身支度を終わらせ、運動は苦手なのに走って病院に行く。
そんな日を繰り返していた。
大ちゃんのお母さんが病室にくることは１度もなかった。
「もう少しで…退院だって。」
そう、大ちゃんが言ったとき、
大ちゃんの足が治るということはいいことなのに、素直に喜べなかった。
「そ、そなんだ。よかったね？」
「う、うん！俺ね、退院したら告白するね。」
「え、あ…」
「だから待ってて」
結果を伝えるから待っててということだろうか。
それはなかなか残酷な…
「が、頑張って…」
俺の幸せが、終わってしまうんだ…
「あ、そうだ。伊野尾って好きな人いるの？」
「え、あ、うん。いるけど…」
「リアルな、好きな人だよ？」
俺への好きのようなふざけたやつじゃなくて、と小声でつけたして言った。
「いるよ。…その人は気づいてくれないけど。」
「ほえ〜どんな人？」
「…ツンツンしてて愛想なくて」
「うお！？伊野尾ってM？」
「違うよ。その人はね、変なところで優しくてあたたかくて…それで辛くても言わない、人のことを第一に考える…とても魅力的な人なんだ。」
挙げたらきりがないと思う。
大ちゃんの好きなところは星の数ほどあるよ。
大ちゃんは最近柔らかくなった、雰囲気が。
「…伊野尾は…告白しないの？」
「んー…」
「好きなら好きって言わなきゃ…」
「…好きな人には好きな人がいる。」
「え、でも。でも、伝えた方がいいと思うよ…？もしフラれたら慰めてあげるから…」
慰められるはずないのに。
大ちゃん、好きだよ。
愛してるよ。
むねをはって告白してきなよ。
大ちゃんをフる人なんていないよ。
高木は今彼女募集中だし、
高木、大ちゃんのこと可愛いっていってるし。
高木は本当にいいやつだから大ちゃんのことを幸せにしてくれる。
笑顔にしてくれる。
幸せに、なってください…。
ダメだ、涙が止まらないや。
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AD0415(プロフ) - (名前)Moka(*???*)さん» コメントに気付かず、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2017年11月12日 22時) (
レス) id: 31f4aec87e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)Moka(*???*)(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になりすぎてやばいです( 笑 )更新お願いします！頑張ってください！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: faa6097176 (このIDを非表示/違反報告)
AD0415(プロフ) - べーちゃんさん» 更新を楽しみにしててください！笑笑 (2017年10月8日 6時) (レス) id: 31f4aec87e (このIDを非表示/違反報告)
べーちゃん(プロフ) - 面白い？ちょっと切ない？物語です。大ちゃんの見ないでって気持ちもちょっとわかります。たまにね笑 伊野尾がこれから大ちゃんと仲良くなれるでしょう(´･ω･`;) 続きは気になります(*^_^*) (2017年10月7日 7時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
AD0415(プロフ) - みーちゃむさん» わー！ありがとうございます！もっともっと頑張ります！ (2017年10月3日 6時) (レス) id: 31f4aec87e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AD0415 | 作成日時：2017年9月23日 23時
