episode39 ページ41
沖「初めてAを見た時、なんかすげえ不思議な感じがしやした」
総悟くんはぽつりぽつりと言葉を吐き出していく。
思い返してみれば総悟くんとは出会ってまだ数ヶ月。
もう、ずっと前から一緒に居るみたい。
沖「それで一緒に街に出掛けたりして……。最初はただの仕事だって思ってやした。土方に押し付けられた面倒事って。」
私は彼の話をただ黙って、でも頷きながら聞いていた。
外をちらりと見ると日は傾き始めていて、もうあまり時間は残されていなかった。
沖「でも、アンタは友達になってほしいだなんて言って。それでアンタと会うのを楽しみにしてる俺がいて、なんか気持ち悪かったぜ」
少し笑いながら言う総悟くんの顔を見て、私も自然と笑みが零れる。
沖「それでも、結局俺達は上に立つ者とそれに仕える奴の関係なんだ。こんな時代だ。仕方ねェ」
繰り返されたその言葉。
総悟くんは幕府に仕える人。
だからこそ、さっき私が言おうとした事がどういう事か、いけない事だって分かっている。
沖「俺が気付きたくなかった事、それは……」
そう言うと彼は私に体を預けるようにして、体重をかけてくる。
そして、顔を耳元に近づける。
彼の吐息がかかる度に私の鼓動は早くなり、頬が熱くなる。
貴「そ、総悟くん……?」
「A、俺ァお前の事が好きだ」
耳元で彼の声で確かにそう、聞こえた。
439人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカネ(プロフ) - りりぽん♪さん» ニコルさん!お久しぶりです( ´ ▽ ` )ノこちらの作品は完結しましたが、掛け持ちの方を頑張っていこうと思います!ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年2月28日 10時) (レス) id: 7124c7ef55 (このIDを非表示/違反報告)
りりぽん♪ - (元ニコルです)面白かったです!(*´▽`*)/会話の雰囲気とかまんま銀魂で流石アカネさんだな~と思いました!(笑)これからも頑張ってください! (2016年2月28日 0時) (レス) id: bd5f2bd347 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - お豆腐さん» コメントありがとうございます!ファンだなんて、、!嬉しすぎます(((o(*゚▽゚*)o)))楽しんでいただけてよかったです!これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月11日 21時) (レス) id: 7124c7ef55 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - リズさん» コメントありがとうございます!そんな風に言っていただけるととても嬉しいです!最後まで読んで下さり本当にありがとうございました! (2016年2月11日 20時) (レス) id: 7124c7ef55 (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐 - 最後の最後までよかったです!!ファン第1号としてこの作品読めて本当に楽しかったです!!素敵な作品ありがとうございました!!!次また作品作るときは必ず見ます!!( ^∀^) (2016年2月11日 13時) (レス) id: fa094e41b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカネ | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/putisannpuru/
作成日時:2015年12月8日 22時