【銀魂】桜 (ページ8)

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エピローグページ8

桜の木の下には屍体が埋まっているらしい。
実際に私は桜の木の下に眠ったからあながち間違いじゃない。

でも、やっぱり桜はそんなホラーなものじゃないと思う。

誰がなんと言おうと、
私は桜が好きだ。

彼が護ってくれた桜の木(私)も、
色んな待ち人への想いが宿る桜達も。

強い風が吹き上げ、
月の光に照らされながら、
最後の桃色達が澄んだ黒へと吸い込まれていく。

あの色とりどりの桃色たちは
一体何処へ向かうのだろうか。

_____｢A｣

懐かしい声に振り返る。
隣には真新しい桜の木(私の待ち人)が立っていた。

____どうやら私も、迷子ではなくなったらしい。

今年の桜は散ってしまったけれど。

月明かりに照らされた二つの桜の木の影と、
足元一面に広がる薄桃色の桜の花弁が、

______仲良く寄り添う二つの桜の木に見えた。