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九話 安息 ページ9

前まで住んでいた山から遠く離れた別の地に越した
新しい家は誰も使っていない山奥の屋敷で、ボロいがとても広くとても居心地がいい。俺はそんな新居に浮かれていた


「師匠、めっちゃ広いですね〜!こんなに広い家に住むのは初めてです!」


俺は今までちゃんとした家という家には住んだことが無いから、初めて見る家具等にいちいち感激していた


「師匠!あれは縁側と呼ぶ物ですよね!!」


縁側は高貴な家しか無いという認識の俺は縁側で昼寝をしてみたいという些細願いを持っていた。此処には無いけど枝垂れ桜に枯山水の庭、その中縁側で昼寝をする俺
めっちゃ浪漫あるよね!

俺は縁側に座り自分の隣を叩いた


「師匠、こっち来てください!」


そう師匠を呼ぶと黙って俺の隣に座った
そして、俺にはもう一つしたいことがあった


「A…」


隣に座った師匠の膝を枕にする様に頭を乗せて俺は縁側に横向きに寝転がった


「ふふっ、俺縁側で膝枕されながら昼寝するの夢だったんだー」


師匠は昼間は外に出れないから昼寝じゃなくて夜寝だけど。…ん?夜寝ってなんだ?
師匠は小さな夢だと呆れるだろうか
横目で師匠の顔を伺うと師匠はふっと笑った



「夢、か…。それなら、室内でなら…いつでも…膝を貸そう…」






どきゅん



俺の心は射抜かれた




「師匠、ほんとずるい」


そう言うと師匠は首を傾げた
一言で言えばかっこよすぎる。
クールな師匠は笑顔は多くない。そんな師匠が笑顔であんなこと言うから俺の心臓が激しく脈を打った
不意打ちって奴だ。俺は阿呆とけなされると思いながらも言ったからその分、余計に心臓に悪い


この庭は生え切った雑草に木から落ちた葉が散っていてとても綺麗とは言えない

俺は目を閉じた

綺麗な枯山水と昼の景色を想像する
硬い師匠の膝は枕みたいに心地は良くないけど枕より安心する


「俺、ずっとここで師匠と暮らしていたい…」



師匠は肯定も否定もせず俺の頭を撫でた





そして数分後


「…鍛錬を始めるぞ…」
「えぇ!!せっかくしみじみとしてたのにやるの!!!」




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占ツクは字数制限があって1話完結を心がけてる私としては少し足りないです…笑
かなり詰めて書いてるのでおかしい部分があると思いますがご了承ください!

十話 刀→←八話 優



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設定タグ:鬼滅の刃 , 黒死牟 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時

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