一話 童 ページ1
______綺麗だ。
あぁ、この御方になら、殺されても______
______
_________
「いってぇ!!!」
師匠は容赦なく木刀を俺の背中に振るった
「動きが遅い…だから簡単に…背後をとられるのだ…」
「師匠が早すぎなんだよ!!」
俺は師匠にやられた背中を擦り涙目になった。痛すぎる。ほんとに痛い。絶対赤くなってるよこれ。
俺よりも何倍も力があるくせに容赦ない師匠はほんとに意地が悪いと思う
「まだ、鍛錬が足りぬか…」
そう言って顎に指を添えて何か考えた様子を見せると師匠はよし、と閃いたように人差し指を立てた
「動きが遅いのは…Aの筋力が足りないからだ…腕立て伏せを千回、腹筋を千回、そうだ…この山を…一日につき五周走ろう…」
鬼畜すぎる
師匠は何ともない顔して言うけど俺は無理!腕立て腹筋は出来たとしてもこの広い山を5周なんて日が沈む頃から走ったとしても夜が明けるわ!!
「何を呆けている…夜が明ける前に…終わらせろ」
「はっ!?師匠それは無理ですよ!!だってもう鍛錬初めて何時間経ったと思ってるんですか!」
「無理だと決めつけるから…出来ぬのだ…お前の…悪いところだ…」
「あぁもう分かりましたよ!やれば良いんでしょやれば!」
師匠に背中を向けて走り出す。その瞬間激しく背中が傷んだ
「いっ!!」
「どうした…」
さっき師匠にやられたところが激しく痛んだ。打ちどころが悪かっただろうか。痛みで背中を擦る俺を見て師匠は気づき、薬を取りに家へ戻った
「すまない…少し、力が入りすぎたようだ…」
そう言って戻ってきた師匠は俺の小袖を脱がし薬を塗った
「ふふっ」
俺は申し訳なさそうな顔をして薬を塗る師匠が少し可愛くて思わず笑ってしまった
「なんだ…」
「すみません。師匠が可愛くてつい」
そう言うと師匠の手が止まる
怒ったかな?
「…可笑しなことを言う童だ…」
「なっ!?誰が童だって!!?…っ!いって!」
師匠が俺を童だとか言うものだから思わず大声を出したら背中が痛んだ。畜生。やり返しやがったな
「俺は童じゃない!!この老いぼれ爺い!!」
「その爺いから見れば…お前は、赤子だな…」
「童じゃ飽き足らず赤子まで!!このっ…って!いってぇ!」
当分背中の痛みは引きそうにない
259人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時