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十五話 最終 ページ16

大して手強い鬼も居なく4日がすぎた頃、俺は今、川で体を洗っている
ザクッと草を踏む音が聞こえた。気配からして普通の人間、警戒すること無くそちらに目をやった


「何やってるの」

底には髪の長い見た目俺と年齢が変わらないであろう少年が不思議そうに体を手拭いで拭いている俺を見ていた


「見たら分かるだろ。体洗ってんの」
「ふーん。君、名前は」
「お前から名乗り出ろよ」


少年は時透無一郎と、感情のない声で答えた。それに俺も応えるように名前を教えた
そして何故か今二人揃って体を拭いている


「Aって気持ち悪いくらい肌が白いね」



たしかに、最終選別に来ている誰よりも肌が白い自覚はある。元々がその色で日に焼けにくく、赤くなる体質だ。気持ち悪いかはおいといて肌が白いのは男として頼りない気もする


「焼けにくいんだよ!」



そう言う無一郎も俺ほどではないが肌が白い



「早く最終選別終わらないかな」


独り言のように無一郎は言った


「早く家に帰りたいのか。まだまだ青いね」
「違うよ。暇じゃない?ここの鬼弱いし」
「あー、確かに」


鬼は俺があまりにも楽々と殺すものだから鬼側が警戒をして寄ってこなくなった。実を言うと俺もかなり暇をしていた


「ねぇ、君はどうして鬼殺隊に入ろうと思ったの?」
「会いたい人がいるから」
「なにそれ、意味が分からない」
「分からなくていいよ。無一郎はどうなんだよ」


俺がそう言うと無一郎は目を伏せた


「覚えてない」
「それこそ意味が分からない」
「直ぐに忘れるんだ…。だから今日Aと話した事もきっと忘れる」
「へぇ、それは大変なこった」



思ってないでしょ、と無一郎は少し鋭い目をして言った

それから最終選別が終わるまで俺は無一郎と共に行動した。
最終選別が終わると初めに来た所に戻った。生き残った人数は初めの時点よりもはるかに少なくなっていて片手でぎりぎり数えれるくらいに減っている
そしてあのおかっぱ頭の子供が鴉を一人一人付けさせ刀の鋼を選ばせ隊服を受け取ると最終選別は幕を閉じた

無一郎と俺は下山したところで別れた



「あれ、俺、これからどこに行けばいいんだ?」



無一郎について行けばよかった
そう思って無一郎が去った方を見るがもぬけの殻
仕方なく、俺は誰もいない師匠と過ごした最後の家に向かった

十六話 少女→←十四話 選別



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設定タグ:鬼滅の刃 , 黒死牟 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時

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