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4話 ページ4
明日の色が分からないのは、どんな色も似合うからだと思う
過去は、深淵のように黒に包まれているけれど、
明日の色は、見えないから。
太陽のような赤かもしれないし、
初夏の森を染め上げる、新緑かもしれない。
何千、何万とある色の中から、
明日を染めてくれるのは、1色。
だけど。
そんな色とりどりの色のなかから俺が最も望むのは、
深淵の中から俺を掬いあげて、
海の美しさを教えてくれた
＿＿空の色を反射させた、透き通る青。
そんな、透き通る綺麗な青が、
海辺で視界を塗り尽くすその青が、
貴方の瞳の青が、
俺の明日まで、染めてくれることを願う。
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作者名：月詠 | 作成日時：2023年5月30日 20時
