作り笑いが24 ページ26
Aside
人間不信であり男性恐怖症であることを医師に打ち明ける。医師は驚きながら私に尋ねた。
医師「男性恐怖症、ですか、ではなぜ今まで刀剣男士たちと一緒に居れたのでしょうか」
「この作り笑いのおかげです、最初こそ怯えていましたが、月日が経つとこの表情でいれば平気になっていたんです」
そう私がずっと無理に笑っていたのは男性恐怖症であったから。ここで医師に言わなければこのままずっと作り笑いをして生きることとなっていた。
多分それからずっとだと思うけど。
医師「…分かりました、明日退院と言いたいところですが、今の状態で貴方を本丸に帰す事は出来ません」
しばらくの入院を言い渡された。また、刀剣男士との接触も禁止になり、というか私に会えるのは担当の宮本さんとこんのすけのみだ。
そして私が男性恐怖症であることはこんのすけと刀剣男士、見習いにはいっていない。耳に入っているのは政府の方のみだということは伝えられた。
本丸の運営は表向き見習いが行うこととなった。私は一切仕事はしては行けないらしい。
だから数日の入院生活はとてもとても暇だった。
「暇だ、やることない」
仕事漬けの毎日を送っていた私にとってはやることがないのは少しソワソワしてしまう。
霊力の拒絶を3年間もやっていたために体調を崩しがちであったため、体調はこぶる良い。ベッドで毎日寝て起きて風呂入ってまた寝てを繰り返していた。
休暇であるが暇すぎる休暇も良くないと感じる。
でも前のようにいつも作り笑いする必要も無いから無表情で入れるのは楽だ。
そんな時、医師が私の病質に入ってきて話があると言われた。なんだろうと思いいつつも医師の後ろを着いていく。
個室に入るとそこには泣き崩れた宮本さんがいた。私を見るなりもっとダバダバと涙を流している。
宮本「Aさーん、、!!」
「お久しぶりです、宮本さん」
私は医師の隣に座って宮本さんの話を聞いていた。
どうやら私の本丸がやばいらしいく、出陣もしなければ遠征にも行かない。なんでも三日月宗近が『主以外に言うことを聞くつもりは無い』と言って見習いを困らせているらしい。
おいおい、大丈夫かよ。
「それはそれは大変ですね」
宮本「他人事のように言わないでくださいよ!!」
「ですが、私にもどうすることもできませんし」
そうキッパリ言った。
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作者名:一ノ瀬ミルク | 作成日時:2022年9月18日 0時