スペシャルストーリー9 【鬼龍紅郎】 ページ22
貴方side
紅「騒がしくして、申し訳ありませんでした」
紅郎さんは、頭を下げた
客1「いやいや！」
客2「英雄よ！」
客3「君のおかげで、助かったよ」
紅「いや…」
そんな紅郎さんに、感謝の言葉を述べるお客様方
…こういうの、素敵だなぁ
時々、ああいう困ったお客様が来るんだけど、私達が対応する前に、お客様が“それは違う”などと言って、困ったお客様に対応してくれたりする
ハプニングはあるけど、人の素敵な繋がりが見られる
やっぱり、カフェのバイトは止められないな
と、その時、急に頭の上に、大きな手が乗った
紅「大丈夫か？」
貴「あ…はい」
紅「ほら、立てよ」
そう言って、紅郎さんは大きな右手を差し出してきた
そうだった…今、私は床に座ってるんだった
あ、でも…さっきの彼女さんが見たら、怒っちゃうよね…『何で他の女の手を引いてるんだ』って
そう考えて、戸惑っていると
紅「さっきのは、彼女じゃねぇよ」
貴「え…」
紅「アイツは、その…近所の奴でよ。よく遊びに来るんだが、悪ふざけが過ぎるというか…悪気は無いんだろうけどな」
貴「じゃあ、私……まだ、紅郎さんの彼女で良いんですか…？」
少し期待を込めた目で紅郎さんを見ると、紅郎さんは眉を潜めていた
紅「“まだ”っていうのは変だろ」
貴「えっ…」
“まだ”が変ってことは…じゃあもう別れようってこと？！
貴「……まだ、別れたくないです」
紅「……誰が別れるなんて言ったんだ？」
貴「だって、“まだ”は変って…」
紅「あぁ、それは……」
そこで紅郎さんは言葉を切って、フイッとそっぽを向いた
え……顔も見たくない…っていうこと？
紅「…後にも先にも、俺の彼女はAだけだっていうことだ」
貴「…！！////」
紅「だから、これからも…“まだ”なんて言わずに、ずっと側にいてくれ」
貴「紅郎さん…！！////」
不意に、お客様やバイトの子から、拍手が聞こえてきた
貴「？！」
客4「おめでとー！」
客5「仲良くしなよっ！」
バイト「おめでとうございます！」
バイト「めでたいね〜」
女「やーっと紅郎、素直になれたね(笑)」
紅「はぁ…余計なことを言うな」
貴「皆さん…！！」
さっきの女の子も、笑顔で「おめでとう」と言ってくれた
夕暮れ時の、ハプニング
素敵なカフェと、素敵なお客様と、素敵な彼氏
私は、もっともっとカフェが好きになって
同じくらい…ううん、それ以上に
もっと彼氏が大好きになりました
スペシャルストーリー10 【高峯翠】 リクエスト→←スペシャルストーリー9 【鬼龍紅郎】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫愛りあ - 凛月可愛過ぎるだろ貴様！！！！！！ (12月20日 8時) (
レス) @page5 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - メグさん» ありがとうございます！続編でもまたコラボを考えますね！気に入って頂けたようで良かったです！ (2016年7月18日 10時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - ラブライブ！大好きなので嬉しかったです！にこにー推しなのでスッバスッバス〜は笑いました(笑)これからも頑張って下さい！応援してます！ (2016年7月17日 23時) (レス) id: e457b5e4fe (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 眉無さん» コメントありがとうございます！久しぶりに、甘いのを書きたくなったので書いてみました！これからもキュンキュンさせられるように頑張ります！ (2016年7月16日 16時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
眉無(プロフ) - みかくんにキュン死しそうです… (2016年7月16日 16時) (レス) id: 5ceb00af48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月マロン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tukaritu722/?fcnew=1
作成日時：2016年3月12日 17時
