兄弟の愛は一方的 ページ10
泉side
貴「ここが高校？」
レ「広いだろー？」
貴「うん……！広くて綺麗！」
レ「目がキラキラ光ってるぞ！可愛い！」
貴「あっ、ちょっと髪触んないで」
朝、登校中に月永兄弟を発見した
遠くから見れば、塩対応の彼女とデレデレの彼氏っぽいねぇ
でも、近くで見たら
貴「るかに言うからね」
レ「それはダメ！」
悪い人に捕まって、王様が脅されてるみたいだよ
泉「はいはい、あんたら邪魔。退いてよね」
貴「瀬名さん！おはようございます！」
レ「セナおはよ！」
泉「おはよ」
俺は、スッと二人の横を通った
なのに
貴「瀬名さん、聞いてください！昨日、レオにぃが酷かったんですよ！」
レ「あれは俺のせいじゃないだろ？！」
……後ろから追いかけてくるんだけど
俺が走れば
貴「待ってください！」
レ「Aと追いかけっこなんて、いつぶりだ？わははっ、楽しいな♪」
貴「置いてくよ」
二人とも、走って追いかけてくる
なんなのこいつら
泉「着いて来ないでくれる？！」
貴「瀬名さんと話したいんです！」
レ「俺は、Aに着いてってるだけ〜」
もう、ウザいなぁ
……そうだ、良いこと考えた
俺は突然、走るのを止めた
貴「うわっ？！」
レ「なっ」
思いきり走ってた人は、急には止まれない
だから、Aと王様がそのまま俺を通り越して行くと思った
貴「わわわっ……」
だけど、どすっと後ろから抱きつかれた
泉「ちょっ、あんたなにしてんの？！」
貴「止まれなかったんですよ！」
勢いのまま、どつかれた
貴「すみません……」
泉「別に。さっさと離れてくれる？」
貴「あ、はい」
パッ、と俺から離れたA
……俺が言ったから離れたわけだけど、すぐに離されたのは、なんとなく寂しかった
レ「セナっ、ずるいぞお前！俺のAに抱きつかれるなんて！」
貴「あれは事故なの！私は抱きついたつもりない」
レ「じゃあ、俺にも抱きついて？」
貴「嫌だ。断固拒否」
レ「まぁ、そう言われてもするけどな」
貴「うわっ？！なにしてんの苦しい！」
美しき兄弟愛……
貴「退いて！」
レ「なにも突き飛ばさなくたって……」
いや、兄の一方的な愛だねぇ
俺は、その間にゆっくり二人から遠ざかった
⚫
昼休みに、knightsの召集がかかった
レッスン室の扉を開けた時
俺は、横になって寝ているAを発見した
泉「なにしてんのこいつ……バカなの？」
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如月マロン(プロフ) - ツキナさん» 返信遅くなり、申し訳ありません！！ありがとうございます！やっぱり、コメントは嬉しいですね！泉さんには、これからデレデレして頂く予定なので、今はまだツンツンしてもらいます(笑) (2016年3月12日 21時) (
レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
ツキナ(プロフ) - 瀬名の最後の言葉にたいして… すいません。こっちの方が頬が緩みましたw 面白いです！(設定も) これからも応援させていただきます！ (2016年3月11日 20時) (レス) id: cd2ddfa73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月マロン | 作成日時：2016年2月20日 21時
