【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ39)

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38話フェアリーガラ編3 ページ39

sideA

｢白龍様！｣

入ると妖精達が群がる。

後ろに誰か立った。

リオ｢…白龍1人が正装して誰も居らんのは可笑しいじゃろ？｣

お節介な爺め。

玉座のような椅子に案内された。

｢お越しくださりありがとうございます。｣

妖精達が次々と披露してる。

あ、レオナ。

｢どこの妖精だろう…｣

｢見たことないね。｣

ものづくりの妖精｢白龍様と一緒に居られ、白龍様自らが友と仰ったので御友人かと。｣

女王｢まあ！そうなのですね！白龍様自らが…｣

五月蝿い。

ショーが終わった。

A『暑いから涼んでくる。』

女王｢はい。｣

｢人間くさい！｣

ん。

おチビちゃんって運ないの？

あ、レオナ。

A『ねえ、私の友達をいじめないで。』

｢いじめるなんてとんでも…白龍様の御友人！？｣

早く行きな。

A『なんか文句ある？』

｢い、いえ！｣

レオナ｢さっさと冷たい水寄越せ。｣

なぁーんだ、レオナが注意を引き寄せたんだ。

みんなが抜けたあと

A『……鬱陶しい……』

リオ｢我慢せい。タダでさえお前は催し事に出ないせいで長引いてるんじゃ。｣

むぅ……

【一方その頃】

side監督生

レオナ｢遅いっ！いつまで待たせる気だ！｣

イライラしてる～！？

ラギー｢白龍様って凄かったッスからね…｣

レオナ先輩レッスン頑張って先輩に会えなくて八つ当たりしてたくらいだもんな…

クルーウェル｢仔犬っ！｣

先生が駆け寄った？

A『せんせぇ…疲れたよぉ…』

いつも通りの先輩だ。

A『正装疲れたぁ。あ、レオナ～！カッコよかったよ～。』

レオナ先輩に抱きついてる…

レオナ｢当たり前だろ。あんなの余裕だわ。｣

さっきまでの顔と全然違う…

リオ｢A｣

あ、あの人……

リオ｢正装はどうする。持ち帰るならば儂がこのまま持ってやるぞ。｣

A『ん。』

制服に着替えて角も鱗も隠した先輩が戻ってきた。

A『よろしく。』

リオ｢……｣

じっと先輩を見る。

A『爺。』

A『？』

ずいっと覗き込んで

A『聞いてるの？リオ爺。』

リオ｢…おぉ、すまん。儂も祭りは久しくてな…年寄りにはあのテンション辛いのぉ。｣

見た目めっちゃ若いのに……

20代くらいなのに。

A『600歳の爺はそろそろ隠居したら？』

600！？

リオ｢儂はまだ584じゃ！｣

えぇー…

先輩はふとティアラの魔法石に目を向ける。

哀しそうな顔を一瞬して

A『じゃ。』

保護者さんと別れた。