37話 フェアリーガラ編2 ページ38
sideA
A『は？』
クルーウェル｢ちなみに仔犬に拒否権はない。｣
なんか勝手に参加する流れにしないで。
A『まあ元々招待されてるしね。』
めんどくさ。
鏡の前に立つ。
ヴィル｢どこ行くの。｣
A『帰る。』
ヴィル｢あんたねぇ！｣
A『竜人族の代表が正装しないでどうするの。』
こっちに持ってきてるわけないじゃん。
A『すぐ戻るから。』
｢白龍様！｣
｢白龍様が帰られた！龍爺様に…！｣
あー、本当。
帰りたくなかった。
A『妖精の祭りに誘われた。正装持ってきて。』
騒めく竜人達。
｢白龍様がお祭りに…｣
｢妖精達のパーティーならば安心ですな！｣
｢白龍様！フェアリーガラに参加されるんですね！｣
｢私達も当日行きますね！｣
島に住んでる火の妖精達が集まってきた。
A『まーね…』
―当日―
side監督生
A『……』
金色に輝く2つの角は太陽に当たってより光る。
頬の鱗は銀色で宝石のよう。
A『…おチビちゃん、あんま見ないでくれる？』
監督生｢す、す、すみませんっ！｣
頭から被った白のベールからでもわかる碧眼の目はこちらを睨む。
和服よりも漢服に近いテイストの服に身を包んでる。
A『その妖精の粉は私もかけるの？』
｢〜！｣
よく聞き取れない音で先輩の元に飛んでくる妖精。
A『ねえ、妖精の粉って必要？』
｢〜｣
A『じゃあ、いいや。白龍って事で呼ばれてるし。』
｢〜？｣
A『…私が連れて来たの。文句ある？』
なんで会話出来るんだろう……
カリム先輩が具合悪そうな妖精を見つけた。
お礼に言葉が通じる道具を貰った…！
これだったんだ！
ジャミル｢え、ええ。大事なモノなのにうっかり忘れたんですよ！｣
怪しんでる！
A『私の客人に何か用か？』
｢は、白龍様!!って白龍様の御友人でしたか！｣
A先輩はくるりと回って他の妖精とまた喋る。
｢白龍様に誘われたら浮かれて忘れるのも納得です…でも気をつけてくださいね。｣
良かった…
会場に入ると皆歓声が上がる。
｢白龍様っ！｣
｢ようこそ！白龍様！｣
A(早く終わらないかな、このパーティー。)
先輩達がダンスを披露してる！
みんな釘付けだ！
今だ！
ラギー｢おっ、合図来た。｣
分からないスピードで取り替えるラギー先輩。
スプリンクラーが作動して粉が！
｢人間くさい！｣
やばい！
どうしよう…
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莉奈 - 初めまして、この作品を気に入っており更新を楽しみにしております。ペテン師様のペースで更新頑張ってください (2020年4月6日 19時) (
レス) id: 008426968d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2020年3月30日 9時
