【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ23)

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22話ページ23

sideA

A『じゃ、帰るわ。』

｢は、白龍様っ!!｣

鬱陶しい。

A『執拗い。』

ラギー(本気で怒ると怖いッスよね～)

A『いい加減にしないと食うよ。』

ビクッとして距離を詰めるのをやめる。

グリム｢何をなんだゾ。｣

A『竜人族って雑食なの。野菜も食うし肉も魚も食べる。それにたまに共喰いもするよ。』

1年生は固まる。

A『…前は普通だったんだよ。私の目の前に贄として竜人族のなり損ないとか普通に来てたし。』

デュース｢なり損ない？｣

はあ。

A『竜人族の赤毛は火を、青毛は水を、黄色毛は電流をみたいに色にあった魔術を使いこなせない奴は生きていけないからね。』

グリム｢厳しい世界なんだゾ……｣

監督生｢そうだね……｣

A『自然と魔の手から逃げるには最低条件だよ。』

エース｢魔の手？｣

A『竜人族の乱獲、闇オークションはいつもあるから。』

耳に入るし。

A『オークショニアとかは血眼になって私を探すけどね。白龍なんて高値で売れるだろうし。』

｢だからっ！ここにいらっしゃれば｣

A『煩い。私はナイトレイブンカレッジの生徒である以上、学校に戻らなきゃ行けないから。』

｢そんなままごと｣

咄嗟に手の変化を解除して声の方を掴む。

A『…なんつった？』

｢ヒィ！お、お許しを！｣

手をより力込める。

リオ｢許せ。｣

A『制裁は必要だから。』

リオ｢……｣

レオナ｢……｣

レオナが後ろから抱きしめてきた。

A『…どうしたの？』

レオナ｢許す必要もないが、殺す必要もないだろ？｣

そうだけど…

レオナ｢戻ろうぜ。｣

レオナがそう言うなら…

【鏡の舎】

学園長｢おお！おかえりなさい！｣

わあお。

A『え？何？ずっと待ってたの？』

リドル｢A！フロイドをどうにかしろ！｣

なんで私。

ジェイドは？

フロイド｢金魚ちゃ～…あれェ～？チンアナゴちゃ～ん。再会のギューしようぜ。｣

ヤダヤダ。

ジェイド｢おかえりなさいませ。｣

あ、ジェイド。

ジェイド｢僕も少々抱きついてもよろしいですか？｣

え。なんで。

｢おい！そこの生意気な女！｣

は？

両サイドを長身に挟まれて潰されたあげくクソ生意気に呼ばれなんだけど。

A『待って、死ぬ死ぬ。』

フロイド｢会いたかったよ～、チンアナゴちゃんが居ないとつまんねぇし。｣

ジェイド｢フロイドが大変寂しそうで僕も心苦しいかったです。｣

早く釈放して。