【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ21)

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20話ページ21

sideA

体力も回復したし…

ヘビ爺｢リハビリ程度におつかいしてきてくれ。｣

は？

A『嫌。』

レオナ｢俺もついてく。｣

A『だ、ダメだよぉ！レオナ！ここは竜人族が縄張りに結界貼ってるから安全だけど』

レオナ｢良いじゃねぇか。たまには。｣

多分もう2度もないよ…

A『…しかもちょっと遠い島の薬草じゃん。』

エース｢島？｣

A『あんたら、自分がどこに居るかも分かってなかったの？』

村の淵を指さす。

｢｢｢えぇぇぇぇぇぇ!!｣｣｣

監督生｢1つの島が何の支えなしで浮いてる！？｣

A『落ちても助けに行かないからねー。行ってくる。』

｢｢白龍様！行ってらっしゃいませ！｣｣

竜の姿でレオナを乗せて、

ラギー｢俺も行くッス！｣

ラギーも乗って出発～。

レオナ｢ついたのか？｣

うん。

鬣をわしゃわしゃ撫でる。

ラギー(レオナさんの機嫌が上々ッスね。)

レオナ｢A、来い。｣

人の姿に戻って…

A『なぁに？』

手を繋いで歩く。

A『薬草はねー、これ。これをこの籠に入るだけ入れるの。』

ラギー｢獣人のメリットは鼻が利くことッスね。｣

ラギーとレオナが大体取ってくれた。

A『…』

レオナ｢……何考えてんだ？｣

A『…白龍が竜人族に大切にされてる話は聞いた？』

ラギー｢ッス。｣

草花が咲く平野に寝っ転がる。

A『白龍って短命なんだって。とは言っても竜人族はそもそもが長生きだから短命って言っても普通の人達からしたら白龍も長生きなんだけどね。』

ラギー｢……｣

A『白龍って竜人族を全てまとめるのが役目でそれで魔力も普通の竜人と桁が違うくらいあるんだけど…人の姿がかなり化けるのに魔力を使うから疲れちゃった…ごめんね、心配した？』

隣に居るレオナに手を伸ばす。

レオナ｢……するわけねーだろ。｣

伸ばした手を下ろして空を見る。

A『青いねー、空。』

日差しも丁度良くて良い。

A『…暖かいですね。』

寝転んでる私を枕にして寝た…

ラギー｢…しばらく寝てないんスよ。｣

A『私、どれぐらい寝てたかわかんないけど…』

ラギー｢まあ、3日ぐらいッスかね。｣

薬ってすげぇ。

A『レオナ重たい…』

ラギー｢30分だけ我慢してくださいッス。｣

重た。

独り言は聞こえてないか。

多分、意味も知らないだろうし。

【暖かいですね。】
→あなたが傍に居てくれて幸せです

A『風が気持ちいい…』

私も眠いなぁ…