【テニプリ】大きな願い〜3〜

第百九十九章「挑発」 ページ49

それを見てる立海大の部長、幸村は「あれが封印せし、もうひとつの究極奥義･･･。『陰』････。一分の隙も無くし、加えて様々な行動パターンを匂わせる事で『才気煥発の極み』を封じる････。」真田を物語るかのように言った。

真田は喝を入れるように力強く「『風林火陰山雷』これが風林火山の真の姿だ」と手塚に言った。

手塚は髪を靡かせながら真田を黙って見ている。そして、真田は「フッ」と笑って

「どうした手塚。顔色が悪いぞ」と手塚を挑発するように言った。

そろそろ試合が盛り上がってきたのか立海の平部員達は「皇帝！皇帝！皇帝！皇帝！」と真田にコールを送っている、真田はそれに応え様と真っ向勝負用の風林火山の『火』を使いサーブを打った。だが相手の手塚も怯む事無く打球を真田が届かない所に打った、だが風林火陰山雷の『雷』を使いコートに入る寸前に一瞬で移動してボールを返した。

それを見て柳生は「百錬自得･･･無駄だと言うのに。」と呟いた。そして、真田はまた『雷』を使い手塚に反撃をした、手塚はその打球を返そうとしたがボールは届かなかった。それを見て蓮二は「稲妻の軌道を捉えることなど出来はしない･･･。」と手塚は負けるという宣言を発表するように語った。

そしてまた真田は『風林火陰山雷』の『陰』を使い、手塚は無理だというのに『百錬自得の極み』を発動させた。そしてまた真田は「無駄無駄ァ!!」と言いながら打球を打ってそれを返されまた打っての繰り返し。

だが、今、手塚を上回った真田は真っ向勝負で手塚に2ゲーム奪った。青学の堀尾は頬に汗を流しながら、そして焦りながら「あ、あの手塚部長が打球に触れる事すら出来ないなんで･･･」とかすかに震えた声で言った。

真田は説明口で「百錬自得の極みは、雷によって破られ。才気煥発の極みは陰によって封じ込められた。無様だな、手塚。」とまた手塚を舐めるように言った。手塚は息を切らしながら真田を見た。

そして、手塚は負けると決まるこの試合で何故か言った言葉

「真田君は他人に厳しいですが････。自分にはもっと厳しい」と＿＿＿＿

そして、繰り返されたこの試合。

誰が何を言おうと止まることが無いこの試合

腕や脚を壊そうが続いた試合

夏の暑さに呑まれそうなほどだったが････

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