【テニプリ】大きな願い〜3〜

第百十九章「こーじーきー」 ページ19

貴「じゃあ日本一古いお話を読みますよ」

子蓮「うん！」

貴「(あぁティッシュはどこですか･･･)えーゴホンッ」

貴「太陽や月や地球ができ始めたとき高天原(タカマノハラ)に様々な神が現れた

最後に現れた伊邪那岐神(イザナギノカミ)と妹伊邪那美神(イモイザナミノカミ)が国造りを

命じられたイザナギとイザナミは天浮橋(アメノウキハシ)の上に立って 天沼矛(アメノヌコ)を下界に突き下し 海をかきまわして島を作った この島に降り立って先ず八尋殿(ヤヒロ
ロドノ)を建てると イザナギはイザナミに訊いた
「お前の軀(からだ)は、どんな風に出来上がっているのか」
「わたしの軀はだんだんと出来てきて ほどよく出来上がっていますが ただ一箇所だけかけているところがございます」
「そうかおれの軀はその逆に一箇所だけ余分な所がある それではおれの軀の余分なところを お前の軀のかけているところに差し入れふさぎ 国を生もうと思うが どうか」
「それは善いことでございます」
「では おれとお前とでこの柱の周囲を両方から廻り 出会ったところで契(ちぎり)を結ぼう」といってから 更に命じた
「お前は柱の右から廻れ おれは左から廻ろう」
二人は柱を廻り始め 出会ったとき イザナミはつい感嘆の言葉を先に発した

「なんてまあ 素敵な男でしょう！」

そのすぐ後でイザナギも感嘆の言葉を発した

「なんてまあ 美しい乙女だろう！」

イザナギはそう言ってしまってから 気がついてイザナミに叱言(こごと)を言った

「女のほうが先にものを言うのは よくないことだ」

その結果 生れたのは水蛭(ひる)のように骨の無い水蛭子だったので葦(あし)で編んだ船に入れて流し捨てしまった イザナギとイザナミは改めて柱を廻りはじめ 今度は間違わずに

「あなにやし えおとめを！」

と先にイザナギが簡単の言葉を発した

「あなにやし えおとこを！」

と次にイザナミが唱和してから 抱き合ったのである 今度は次々に健全な子を生んだ 最初に生んだ八つの島を総称して大八島国(オオヤシマクニ)と言った さらに六つの島を生んでから 今度は神々を生むことになった 最後の火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を生んだとき イザナミは陰処(ほと)を焼かれ 病いに臥(ふ)してしまった イザナミの病いはだんだん重くなり ついにあの世へと旅立って行った

第百二十章「古事記の話って興味深くて好きです」→←第百十八章「子蓮二なう！」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す