【REBORN!】私が消える7回目 third ～骸成り代わり～ (ページ38)

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『殺されてもおかしくないと？』

『少なくとも、本なんか読んでる暇はねェな』

じゃあ勉強なんて、もってのほかじゃないのか。
そう言って笑えればよかったが、スクアーロの目はまったく冗談を言ってなかった。

『おい鼻血………』

私が言葉を失ってると
ザンザスがクツクツと喉を鳴らしていた。

『学校が楽しみだなァ』

『…………』

口角を上げるザンザス。
これが私が初めて聞いた、ザンザスのジョークだった。そして、人生で初めて聞いたブラックジョークだった。
人生で一番つまらないジョークだった。

『わ、笑えません』

『まあ……生き残れなかったらそれまでってことだなぁ"。』

『私が行きたかったのは学校だったのに…』

『あそこも一応学校だ。一応なぁ』

『一応……？』

不自然に強調する。
怪しさが増すばかりだ。

ザンザスがニヤついてるのも、それに拍車を掛けている。

もはや生きた心地がいない中、スクアーロはズボンのポケットから何か取り出した。
視線がそこへ集まる。

『とにかく、せめて1週間は首の皮繋げとけェ』

そう言いながら、取り出したそれは私に押し付けられた。
手渡されたのはそれは、封筒だ。2枚ある。

『1週間後に何かあるんですか？』

『パティーだ、表面上はなぁ』

『どういう意味ですか？』

と私は、スクアーロの顔を見た。

『お前が了承した新鋭部隊あっただろぉ"。それのメンバーが顔を合わせる。』
スクアーロの目が光った。
『いいか、絶対に1人で来い。絶対にだぁ』

『……』
果たし状みたいな脅し文句で、閉口する。

『詳しいことは、この招待状を見ろ。だいたい分かるはずだ。』

『あ、ホントだ…』

確認すれば、1枚目の中身がカードだった。
「招待状」と凝った字体で刻まれている。

『では、もう1枚の方は何の封筒ですか？』

『…………9代目からの手紙だぁ』

『！！！！』

唾を飲んで、まじまじと2枚目の封筒を見た。
ザンザスにもスクアーロにも、緊張が走ったのが分かる。
開けようと手を封を破る。

『待てぇ……』

『え』

『それは、宿舎についてから開けろぉ"』

『な、なぜ』

『知らねぇが、とにかくそういう言伝てだぁ』

なんだ、と一気に気が抜けた。
私まで緊張して損した。

手紙なんてどこで見ても一緒だろうけど、何か特別な理由があるはず。
きっとそうだ、と確信して顔をあげた。

『……どうかしました？』

まだ何か言いたそうに、スクアーロもザンザスも私を見ていた。