夜の電話 ／マサイ ページ5
夢主side
部屋に響く時計の音。
何回打ったかわからない寝返り。
私はため息をついた。
『眠れないなぁ....』
こんなとき浮かんでくるのは、当分会ってない幼馴染のアイツ。
ふと、時計を見ると午前の1時。
(まだ起きてるかな....)
おもむろにスマホを取り出し、電話をかける。
プルルルル....
コール音を聞いて待っている間ももどかしい。
寝てるかもしれないのに、そわそわした気持ちになる。
「もしもし？」
出た！！！！
『も、もしもし？
マサイ、こんな夜遅くに突然ごめんね』
マサイ(以下マ)「ふっ、別にいいけど
今動画の編集終わったとこだし」
『そ、そうなんだ』
(遅くまでおきてるんだなぁ...)
マサイはYouTuberをやっていて私もよく動画を見る。
電話越しでも声を聞くだけで胸が高鳴る。
マ「で？急にどしたの」
『なんか眠れなくて...
声聞きたくなった』
マ「なんだそれ(笑)」
マサイは私のことを楽しませてくれるような話を沢山してくれた。
この間行った店が、とか
最近シルクが、とか
今こんなことが楽しくて、とか
私達は深夜に電話してることを忘れて、大笑いしながら長いこと喋っていた。
マ「...Aは最近大丈夫？」
『え？』
マ「いや....就活始めたんだろ？
なんか嫌なこととかあんのかなーって」
『あぁ、私は大丈夫‼
心配してくれてありがとっ
でもね、もう上司がうざくって‼』
マ「ははっ。
グチ言えるくらいなら大丈夫そうだな」
2人でクスクスと笑った。
マ「まー、こんだけ喋ったし
もうすぐ眠れんだろ」
『えー？
全然眠れなかったんだからね？
あ、
じゃあすぐ眠れるように
マサイがなんか眠れそうなこと言ってよ』
私はマサイに無茶振りをけしかける。
マ「はぁ？
Aが眠れそうなことって何だよ」
ちょっと考えながら苦笑してるマサイ。
その後ピタリと声が止み、静かな空気が流れた。
『マサイ？』
マ「......それ言ったらすぐ電話切って寝れるか？」
『うん！すぐねるよ〜』
私はわくわくして耳をすます。
マ「....愛してる、好きだ バカ」
『へっ...！？』
思わぬ言葉が出てきて、スマホを落としそうになる。
マ「じゃあなー、おやすみA」
『えっ、ちょっ...』
ツーツーツー....
『こんなの、余計眠れないって....‼』
私は布団の中でうずくまった。
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ニコロ - バニレさん» コメントありがとうございます！諸事情で返信が遅れて申し訳ないです。3月以降はじゃんじゃん更新するのでお楽しみに！最高と言っていただき光栄です！ (2020年1月27日 21時) (
レス) id: 248d51268f (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - え、全部最高なのですが//// (2019年8月28日 0時) (レス) id: 1a8a094e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコロ | 作成日時：2019年1月2日 0時
