いつかの思い出 /ーーー ページ3
*学パロです
*少しいじめの表現を含みますので、不快に思う方はお控えください。
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夢主side
ずれた黒渕メガネを直す。
きっちりした制服
メガネにおさげ
山本A、完璧な陰キャです。
高校二年だというのに、未だにクラスには馴染めず絶えないいじめ。
もう、毎日がどうでも良かった。
「はぁ〜....掃除めんどくさ
あ、山本さん。もちろんあとやっといてくれるよねー?」
『あ....はい』
「サンキュー‼」
そう言った女子はゴミ箱を蹴りとばした。
ぶちまかれた中身を見てクスクスと笑いながら去っていったグループ。
私は黙って後始末をしていた。
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そんなことがあった日の翌日の放課後。
今日は目立ったいじめもなく、大人しく帰れると思っていた。
下駄箱を開けると一枚の紙が入っていた。
【今日の放課後、屋上に来てください】
私は昨日みたいないじめがあると思い絶望した。
断って帰るのも恐ろしいので、深いため息を吐きながら階段を登った。
手紙の差出人は来ていなかった。
夕焼けを見ながら待っていると、扉が開いた。
『え...っ』
入ってきたのは初めて会った男子生徒だった。
彼はこちらに近づき、こう言った。
「初めて見たときから好きでした‼
付き合ってください‼」
『へ...? え⁉』
私は今の状況を理解して顔を赤くした。
恥ずかしさのあまり固まっていると、彼は頬をかいて微笑んだ。
「あ...やっぱり、初対面の奴に告られるなんて嫌だよね。
ゴメン」
『ち、違います!! 驚いてしまって。
私、自信がなくて。それに、いじめられてるし...』
「だったら、俺が守る‼ 頼れる男になって振り向かせる‼」
胸が締め付けられた。
『......でも、あなたのことまだ何も知らないので...』
「あ、、そっか.....」
彼は下を向いた。
『お友だち‼
からじゃダメですか....?』
彼は幸せそうに笑って大きく頷いた。
初めて人が隣にいる帰り道
『私、山本です。
山本A...』
「Aちゃんかぁ。かわいい名前‼
俺はねぇ、
皆からンダホって呼ばれてるんだ‼
よろしくね‼」
ンダホ君、
過去の私を
暗闇から救ってくれてありがとう
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ニコロ - バニレさん» コメントありがとうございます!諸事情で返信が遅れて申し訳ないです。3月以降はじゃんじゃん更新するのでお楽しみに!最高と言っていただき光栄です! (2020年1月27日 21時) (レス) id: 248d51268f (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - え、全部最高なのですが//// (2019年8月28日 0時) (レス) id: 1a8a094e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコロ | 作成日時:2019年1月2日 0時