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「 …Aの記憶が無い、なんてさ。
俺…取り返しのつかない事しちゃった、って。
でもAは、俺のせいなのに…
俺の事責めないで、
北山さんって笑いかけてくれた…
Aが何も知らないのを言い事に…
俺は仲の良い友達演じて、隣に居た…んだ 」
最低だろ？
そう自嘲的に笑うみっくん。
「 でもその後に…
俺が嫌われたくなくて藍華と居るのを隠して、
仕事って言ったら、Aが…
また、嘘つくの…？って。
ああ、俺…Aに何言わせてるんだろう、
またAに辛い思いさせた、って。
いつまで経っても…Aを傷つけるんだ、って。
だから…俺から、Aに離れた方が良い？
なんてズルい聞き方したんだ。
Aに幸せになってもらいたい。
それだけはずっと変わらない願いだから…
俺じゃなくても、誰かに…
幸せにしてもらえれば…って 」
私の手を離して、ソファの端へ移動したみっくん。
握られていた手には、みっくんの手の跡がある。
「 …でも、離れちゃうと辛くてさ。
自分で聞いたくせに…耐えられなくなって。
Aの家に行ったら…引っ越した後だったし。
終わったわ。
なんて思ってたら、たまたまぶつかった人が…
俺の会いたかったAで。
Aが人見知りなの知ってたくせに、
少しでも一緒に居たくて、強引に誘ったんだご飯 」
ごめんな、
また謝るみっくん。
…藍華さんの要望叶える為じゃなくて、
私と居たかったから…なの？
「 …人に気を遣う所、笑顔、髪を耳にかける仕草。
それ見てたら…また会いたい、隣に居たいって。
でもその願いのせいで、
…藍華と幸せに、なんて事、Aに言わせて…俺。
何もAの事…理解してなかった。
最後…Aが、北山さん、じゃなくて、
みっくん、さようなら、って言ったの…
何日か経って気づいたんだ。
…もしかしたら記憶が、戻ってる、
何度もそうやって考えたけど、
記憶が戻ったAにさようならって言われた、
そんな事実を認めたくなかった。
…俺、弱いんだ。
結局、お酒の力でAの事…呼んだわけだろ？」
本当に…情けねぇよな。
小さな声で呟いたみっくん。
いつもはあんなに強気で、真っ直ぐで。
みんなの太陽のような人を、
私はこんなにも苦しめていた…なんて、
思ってもいなかった。
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月下香(プロフ) - clubwonderさん» コメントありがとうございます(^^) 最後は少し自分の中でも駆け足になってしまったかな、と思いましたが…完結できて良かったです！番外編書いた時には是非読んでくださると嬉しいです。 (2018年8月16日 5時) (
レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結？お疲れ様です！ただ終わってしまったー…という寂しさが。番外編楽しみです！！ (2018年8月16日 4時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» 頑張ります！ありがとう(^^) (2018年8月15日 23時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
cherry - 月下香さん» ありがとうございます！じゃ、今からタメにしまーす(笑)。更新頑張ってね！応援してるよん！ (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2a489f585b (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» cherryさん、コメントありがとうございます(^ ^)大好きって言ってもらえて光栄です！タメ口のお話、覚えていますよ！是非宜しくお願いしますっ (2018年8月12日 14時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下香
| 作成日時：2018年8月1日 18時
