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「 …A、どうして敬語なの？」
勢いのまま倒れ込んだ私を
そのままギュってするみっくんは悲しそうに聞く。
「 それに何で、北山さんって呼ぶの…？」
酔い過ぎて記憶が無くなった事を忘れてるから、
急な変化にみっくんは驚いているのだろうか。
「 …A？俺の事、もう好きじゃない？」
ああ、きっと、
藍華さんに振られてしまった過去を…
思い出しているんだろう。
私が翔に振られた事を思い出して、
苦しくなったあの時みたいに。
…ごめんね、みっくん。
私だけが辛い、なんて思っててごめんね。
みっくんも沢山抱え込んでた…そうでしょ？
『 嫌いじゃないよ…っ、みっくん 』
遂に溢れた涙。
止まる事を知らないのか、どんどん流れる。
それと同時に、
今までしまっていた想いも溢れてしまう。
『 …嫌いになれなかった。
全部…思い出しちゃったの、みっ…くん。
記憶…戻ってきちゃったんだよ…。
…って言っても、
今のみっくんじゃ何も分からないか…な？ 』
お酒で完全に私の記憶が無くなった事を
忘れているみっくんになら、
何言っても、いいよね。
『 …記憶ね、みっくんが私の家から帰った後、
急に戻って来たの。
自分でも、何が何だか分からなくて…
ふふ、ビックリしちゃった。
でももう…遅かったみたい。
みっくんに沢山辛い思い背負わせて、
仲のいい友達演じさせて…
それに、藍華さん…素敵な人だもん。
…大丈夫、私は幸せになれるから、ね？』
みっくんが酔ってるのを言い事に、
どんどん喋ってしまった。
…だから、今だけ。
私を恋人って思ってくれている今だけ…
私に時間を頂戴よ、みっくん。
そしたら…諦める、から、、
みっくんは私に抱きついたまま、何も言わない。
『 …みっくん。
記憶…戻って来たのに、嘘ついててごめんね…？
藍華さんと…幸せになって、ね？
って、何の話か…分からないか 』
自嘲してしまう。
『 …ほーら、寝ちゃったの？
もーう…お酒飲むとすぐそうなるんだから！』
離れるように促しても離れてくれないみっくん。
寝息は聞こえないけど…寝てるっぽい？
『 ベッド行こ「 A、」
みっくんは私の名前を呼ぶと同時に私から離れる。
合った瞳はまた…揺れていた。
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月下香(プロフ) - clubwonderさん» コメントありがとうございます(^^) 最後は少し自分の中でも駆け足になってしまったかな、と思いましたが…完結できて良かったです！番外編書いた時には是非読んでくださると嬉しいです。 (2018年8月16日 5時) (
レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結？お疲れ様です！ただ終わってしまったー…という寂しさが。番外編楽しみです！！ (2018年8月16日 4時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» 頑張ります！ありがとう(^^) (2018年8月15日 23時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
cherry - 月下香さん» ありがとうございます！じゃ、今からタメにしまーす(笑)。更新頑張ってね！応援してるよん！ (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2a489f585b (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» cherryさん、コメントありがとうございます(^ ^)大好きって言ってもらえて光栄です！タメ口のお話、覚えていますよ！是非宜しくお願いしますっ (2018年8月12日 14時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下香
| 作成日時：2018年8月1日 18時
