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ご飯もひと通り食べ終わり、
酔い始めた藍華さんは、みっくんにべっとり。
挙げ句の果てには、2人の思い出話を話し始めた。
「 私とね宏はね、幼馴染なのっ 」
楽しそうに話す藍華さんを見て、
可愛いし綺麗だなって不意に思う。
「 でね、7年くらい前かな…
その時に宏が告白してくれてね〜。
付き合えて嬉しかったんだ〜。
でも私さあ、最低な奴なんだよお 」
あんまり呂律が回っていない藍華さんを
もうやめろって止めるみっくん。
「 やめません〜〜。
それでね私ね、宏の親友の和馬と浮気したの。
んでね、宏の事捨てて和馬と結婚もしたの 」
世間には公表してないんだけどね
ってふにゃふにゃ笑う藍華さん。
…そんな事、知らなかった。
みっくんは、余計な事言うな
って藍華さんに水を渡した後、
小さい溜息をついた。
それを受け取って飲んだ後、
でもね〜〜ってまだ話す藍華さん。
みっくんは呆れて何も言わなくなってしまった。
「 ちょっと前にね、私不倫されてね。
もう何が何だか分からなくなっちゃって…
毎年1回宏と会ってるんだけど、
その日に泣きついたの…
そしたら何で私は宏を振っちゃったんだろ
って思ってさあ…
だからね!
和馬と離婚して、宏とやり直そうと思ってっ!」
んふふって笑う藍華さんは、
おトイレ〜って部屋から出て行ってしまった。
…そういう事だったんだね、みっくん。
あの日会ってたのは藍華さんで、相談受けてて…
何で年に1回会ってるのか知らないけど、
藤ヶ谷さんが知ってたくらいだから…
毎年のことだったんだろうなあ。
あ〜…何も知らなかった。
ちゃんとみっくんと話せば良かったの?
…でも、結局今は2人が付き合ってるって、こと?
なら、話しても無駄だったのか。
何事もやってみないと分からないんだよ、A。
だから…さ、北山と話なよ、ちゃんと。
って翔が言ってたね。
でも…無駄だったみたい。
はあ、この空間気まず過ぎ…
…私は先に帰ろうかな。
『 …あの、私、帰ります 』
「 あ…そう?
ごめんな、無理矢理連れて来た挙句、
藍華があんなに酔っちゃって… 」
目の前で他の女性を呼び捨てにしてるのさえ、
今の私にはダメージを与える。
「 あの…さ、また会えない?」
バックを持って立ち上がった私に、
みっくんは少し震えた声で私に言った。
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月下香(プロフ) - clubwonderさん» コメントありがとうございます(^^) 最後は少し自分の中でも駆け足になってしまったかな、と思いましたが…完結できて良かったです!番外編書いた時には是非読んでくださると嬉しいです。 (2018年8月16日 5時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結?お疲れ様です!ただ終わってしまったー…という寂しさが。番外編楽しみです!! (2018年8月16日 4時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» 頑張ります!ありがとう(^^) (2018年8月15日 23時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
cherry - 月下香さん» ありがとうございます!じゃ、今からタメにしまーす(笑)。更新頑張ってね!応援してるよん! (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2a489f585b (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» cherryさん、コメントありがとうございます(^ ^)大好きって言ってもらえて光栄です!タメ口のお話、覚えていますよ!是非宜しくお願いしますっ (2018年8月12日 14時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月下香 | 作成日時:2018年8月1日 18時