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「 本当はAとより戻したくて、
最近会いに来てたのにさ〜。
…ま、北山なら俺は安心だよ 」
ひと回りもふた回りも成長してる翔は、
もう私の手の届かない所にいる気がした。
「 ん〜〜まあ、振られたら俺の所来れば?」
ニヤって笑う翔。
…さっき褒めたの取り消すわ。前言撤回っと。
『 ありがとう、翔 』
「 ん、いーえ 」
コップに残っているイチゴミルクを飲み干した翔。
前からずっと、
翔とみっくんはどこか似てるなって思ってた。
…でも、全然違うや。
あ〜〜でも、
2人とも良い人ってのは同じかな?
私がふふって笑うと、
翔も嬉しそうに笑った。
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翔と会って数週間。
みっくんとしっかり話すなんて翔と約束したけど、
結局何もできないまま時が進んだ。
連絡先を消してしまったし、
何より勇気が出なかった。
『 ん〜〜…どうしよう 』
何も方法が思いつかない。
いや、思いついても結局実行出来ない。
自分のヘタレさに嫌気が差す。
『 …気分転換 』
家でうじうじ悩んでても何も分からないや
そう思った私は、
ショッピングして気を紛らわそうと家から出た。
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お店を周りながら、
気に入った服を何着か購入。
ゆっくり見過ぎだせいで、
気が付けば夜になっていて、空腹を感じる。
『 適当にお店入ろうかな… 』
歩けばお店なんていくらでもある。
そう思って気楽に入れそうな店を歩きながら探す。
すると前から歩いて来た人に気がつかず、
私はぶつかってしまった。
『 あ、すいませ「 すいません 」
ペコって謝ると、
相手の人は何故か私から目を逸らさない。
「 …A?」
『 …え、』
まさかの出来事に足がすくむ。
…やっぱり、みっくんだ。
マスクを外した彼は悲しそうな顔をしている。
「 …元気だったか?」
また彼の揺れる瞳。
『 あ…えと、「 あ!この間病院に居た子!」
するとみっくんの隣に居た女性が、
私を見て騒ぎ始めた。
…もしかして、
報道されていた人、?
…確か藍華さん、だっけ?
「 宏!この子誰なの?」
「 えっと、Aは『 お、お友達です!』
私はみっくんの言葉を遮って、
彼女の質問に私が答えた。
…だって、みっくんの口から、
友達、なんて言われるの辛いもの…。
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月下香(プロフ) - clubwonderさん» コメントありがとうございます(^^) 最後は少し自分の中でも駆け足になってしまったかな、と思いましたが…完結できて良かったです!番外編書いた時には是非読んでくださると嬉しいです。 (2018年8月16日 5時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結?お疲れ様です!ただ終わってしまったー…という寂しさが。番外編楽しみです!! (2018年8月16日 4時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» 頑張ります!ありがとう(^^) (2018年8月15日 23時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
cherry - 月下香さん» ありがとうございます!じゃ、今からタメにしまーす(笑)。更新頑張ってね!応援してるよん! (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2a489f585b (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» cherryさん、コメントありがとうございます(^ ^)大好きって言ってもらえて光栄です!タメ口のお話、覚えていますよ!是非宜しくお願いしますっ (2018年8月12日 14時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月下香 | 作成日時:2018年8月1日 18時