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「 2年分の記憶が無いって聞いて、
何言ってんだよって思ったけどさ…
未來が電話越しに泣き始めたから。
それで信じたけど、驚いたよね普通に 」
イチゴミルクを注いで飲み始めた翔。
匂いを嗅ぎたくなくて、咄嗟に鼻をつまむ。
「 …でも、最近記憶戻っただろ。
多分俺が前にあった時から今日までの間に 」
…何でもお見通し、なのね。
『 …うん、戻った。
翔と会った日、なんならその後すぐに 』
「 そっか…んで未來とかには言ったの？」
『 …言ってない 』
「 ふ〜〜ん 」
何で？って聞かないのは、
きっと翔なりの優しさだろう。
イチゴミルクを飲み干した翔は、
また自分のに注いだ後、私のにも入れた。
「 ま、ようするにだ。
克服出来るって事！」
何をようしたのだ、全く分からない。
話の繋がりが何も見えない。
『 適当過ぎ。
何を根拠に直るって言ってるのよ。
あんたのせいでトラウマになったってのに 』
それはごめんって謝る翔は、
注いだイチゴミルクをまた飲んでいる。
「 あのな、意識の問題なんだよ。
…俺のせいだから強く言えないけど、
トラウマって案外簡単に無くなるんだよ 」
『 そんな気合いで行け！みたいな事、
言われても困るんだけど… 』
「 気合いで行け！じゃなくて、
ゆっくり落ち着いて対処すれば、
あ、大丈夫だってなるもんなんだよ 」
ほらって差し出されたコップの中には、
翔が注いだ少しのイチゴミルクが入っている。
「 いい加減、鼻から手を取れ 」
強引にペシッて飛ばされた手。
それと同時に香るイチゴミルク。
…やば、この匂い、
やっぱり、だめ…っ！
「 落ち着けA 」
私の手を翔が握ってくれた。
「 ふふ、落ち着けば飲めるよ。
こんなに美味しい飲み物、飲めなきゃ損だろ？」
私は翔に言われるがまま、
イチゴミルクを口に入れる。
…懐かしい味。
あれ、飲めてる。
コップを口から離すと、
翔がニヤニヤしながら私を見てきた。
「 ほら！言ったろ？
何事もやってみないと分からないんだよ、A。
だから…さ、北山と話なよ、ちゃんと。
俺、あいつの事大好きなんだよね。
仕事にかける熱量とか、結構熱い男じゃん。
北山と何があったか知らねーけど、
避けてたら何も分からないよ、」
ふふって笑う翔は、
私の知らない間に更に男前になっていた。
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月下香(プロフ) - clubwonderさん» コメントありがとうございます(^^) 最後は少し自分の中でも駆け足になってしまったかな、と思いましたが…完結できて良かったです！番外編書いた時には是非読んでくださると嬉しいです。 (2018年8月16日 5時) (
レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結？お疲れ様です！ただ終わってしまったー…という寂しさが。番外編楽しみです！！ (2018年8月16日 4時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» 頑張ります！ありがとう(^^) (2018年8月15日 23時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
cherry - 月下香さん» ありがとうございます！じゃ、今からタメにしまーす(笑)。更新頑張ってね！応援してるよん！ (2018年8月12日 21時) (レス) id: 2a489f585b (このIDを非表示/違反報告)
月下香(プロフ) - cherryさん» cherryさん、コメントありがとうございます(^ ^)大好きって言ってもらえて光栄です！タメ口のお話、覚えていますよ！是非宜しくお願いしますっ (2018年8月12日 14時) (レス) id: d026112355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下香
| 作成日時：2018年8月1日 18時
