唐突な ページ38
「、もしもーし」
『もしもし、俺、としみつ』
「どしたー」
夜の8:30を少し過ぎた頃、突然ポケットの携帯が震えた。
手袋を外して電話に出ると、いつもより低い声のとしくんからだ。
なんだなんだ、珍しいな。
『や、別に今なにしてるかなって』
「今？今ねー、外いるよ」
『おぉ、お出かけしてんの？』
「そうそう！欲しいもんあってちょっと名古屋まで」
辺りを彩るイルミネーションに目をやりながらぼんやり答える。
くそう、もうじきクリスマスだってのにこっちは1人でお買い物だよう。
今年のクリスマスはどう過ごそうかなんて考えていると、スピーカーから道路の向こう側にまで届きそうな音量の絶叫。
『は！？！？俺も今おる！！！…あっ』
「だえっっつ」
うるさい、うるさすぎるこの人。
後から人に見られたのか知らんけど恥ずかしがってんじゃねぇか。
てか、としくん今日撮影って言ってなかったっけ、
「え？撮影は？」
『企画のハズレ枠みたいなやつで名古屋まで来させられた』
「なにそれおもろ…あれ？」
中途半端な回答を残して切れた電話。
不思議に思って、まあでもこんなこともあるんかなと思って携帯をポケットにしまう。
…と、手袋をはめていなかった手が急に包みこまれた。
振り向けば、よお、って肩を上げて微笑むとしくん。
と「…もしあれやったらさ、飯行かん？もう飯食った？」
「ナイスタイミング。お腹空いてたとこ。」
と「じゃ、行こ」
「やったー」
立ち止まってすぐ、どこに行くかの説明も無く私の手を引いて歩き始めたとしくん。
すれ違うのは腕を組んだカップルばかり。
それに焦っているのか腹を立てているのか、としくんは私の方を振り返りもしない。
どういうわけか真っ赤に染まったとしくんの耳を眺めながら、歩くスピードを早めた。
─────────────
と「A、今年のクリスマスはどーすんの」
「んー、特に何も考えてないけど」
と「ほぉん…」
「なに、1人じゃ悪いか！！」
と「いや別に、なんもない」
「ニヤニヤすんな！笑うな！」
と「してないもん、」
「してないもん、ってなに！かわいいかよ！」
と「うぜぇ笑」
「？急にご機嫌やないですか」
と「え？機嫌悪かった？俺」
「悪いかと思ってたけど違うん？」
と「悪くない、むしろ絶好調なんやけど」
「絶対なんか企んどる。こわ。」
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むめ(プロフ) - 優さん» ありがとうございます(；▽；)嬉しいです(；▽；)更新めちゃくちゃゆっくりですが、どうぞお付き合いください(；▽；) (2019年1月2日 20時) (
レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
優 - めちゃくちゃ好みの作品です！更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: b364b26750 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - むめさん» 全然大丈夫です！ (2018年9月9日 21時) (レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - いちごみるくさん» リク了解しました！！ドラマとかそんな感じでも大丈夫でしょうか...？？( ´艸｀) (2018年9月9日 16時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - リクエストいいですか？てつやと2人で買い物に行って車が赤なのに突っ込んできて、てつやがひかれそうなところをたすけて代わりに引かれてしまう、そして記憶喪失になる的なのできますか？記憶はそのうち取り戻す的な感じで、お願いします！ (2018年8月28日 20時) (レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめ | 作成日時：2018年6月15日 1時
