【おそ松さん】貴女を愛するストーカー達は【短編集】

case3, 愛憎型 『チョロ松』 ページ3

憎い。彼女が憎い。








『私が好きなのは貴方だけ』








そう言っておきながら他の男と浮気をしていた彼女が憎い。



浮気をしていた癖に開き直って僕を浮気相手と一緒に罵ってきた彼女が憎い。



何より……………………









そんな最低な彼女を、未だ愛してしまっている自分がいることが、何よりも嫌だ。







あの後彼女は、二週間もしない内に、浮気相手と別れた。







そして今は、別の男と付き合っている。








________________________何で。









何で僕じゃダメだったの。






ニートだから？





違う。彼女は『それでもいい』と言っていた。





ドルオタだから？





それも違う。彼女は『ニャーちゃんってホンット可愛いよね！！』と言っていた。






顔が良くないから？






今の彼氏だって、大して顔は良くないじゃないか。









________________________じゃあ、何で？？









…………………あぁ、そうだ。直接本人に聞いてみればいいんだ。




何で今までこんな簡単なことに気づかなかったんだろうなぁ。









待っててね、僕の愛してしまった憎いひと。






『君の綺麗なところは、もう見た目だけなのかな。』

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