第27話 ページ30
「いやー、あんまりやらないって言ってたから…たまにはね」
「…これ、どうやるんですか?」
車のハンドルの形をしたコントローラー
兄さんと凛くんが前してたけど…
やり方分かんない
「ここのボタン押しながら、ハンドル動かせば大丈夫だよ……あ、始まるよ」
『レディ…ゴー!』
その声と共に、発車する
「わっ、うわっ?」
「A落ち着いて」
笑いながらもちゃんと教えてくれた
真琴先輩
「あ!画面が黒くなった!なんですかコレ!」
「大丈夫だからそのまま走って!」
すっごい大笑いしてる…
「むぅ…すぐに負かしてやります!打倒真琴先輩!」
「これで俺が負けたらかっこ悪いだろ、勝つよ」
もう慣れたから絶対大丈夫!
ー数十分後ー
「三勝二敗で…私の勝ち!」
「負けたーっ!」
初めてやったけど…すっごい楽しかった
っていうか真琴先輩弱過ぎ!←
「はぁ…結構自信あったんだけどなぁ」
「今日は私の勝ちですね」
次やる時には忘れてるかも…
「…そろそろ蘭たちの所、行ってみる?」
「そうですね」
…もうこんな時間かぁ
時間が経つの、早い気がする
ザーッ…
「雨、降ってるね」
蘭ちゃんたちの所に行く途中、真琴先輩が立ち止まって言った
「そうですね」
傘…どうしよう
兄さんに持って来てもらうか、買うか
「……俺が送ってくよ」
悩んでた私を見て真琴先輩がそう言った
「ありがとうございます…」
そんなつもりじゃ無かったけど、断ったら何か…
ガチャッ…バタバタバタッ
「あっ!お兄ちゃんとAちゃんだ!」
勢い良く扉を開けて蘭ちゃんが飛び出して来た
「逃げないんだから走らなくても…」
「Aちゃん!蘭ね、ままごとがしたいなぁ」
「あっ、ズルい!Aちゃん、僕はヒーローごっこがしたいー」
「う、うん…」
真琴先輩、いつも相手してあげてるのかな
そう思って真琴先輩を見た
「何で笑ってるんですか?」
「……っわ、え?!…俺、笑ってた?」
「はい」
可笑しくて笑ってたのかと思ったけど…自覚無し?
ー真琴sideー
…どうしよう、俺今日ダメダメだ←
蘭と蓮とAが喋ってるの見て微笑ましいなぁ…って思ってたのが
まさか顔に出るなんて…
結婚とかしたらこんなかなぁ何て…
「ああ…もう」
蘭たちのおかげでAの耳には届かない声
すごい恥ずかしい…
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ