第13話 ページ16
ー宗介sideー
「宗介くん、Aちゃん、お兄ちゃんと仲良いよね」
「…あんま会った事無いのにな」
「ふふっ、私と話す時より生き生きしてるかも」
まあ確かに…あいつらの仲の良さは異常だ
今日で会うのは10回にも満たない
つーかAは誰に対してもあんなか
…橘以外には
はぁ、なんか今日は色んな事を意識し過ぎる…
「…やっぱり兄としては気になる？宗介くん」
「別に気にならねえよ」
…こう言うしかねえだろ
「そっか、お兄ちゃんは気にし過ぎるからなー」
まあ凛はそういうのには…
つーか御子柴と凛見てりゃ分かる←
「兄貴ってそういうもんなんだよ」
「…そうなんだ、あっAちゃんが呼んでる」
本当だ
…つーか声でけえあいつ…
凛もシーとか言ってるし
「行って来るね」
「おう」
…江と凛が交代すんのかもな
ーAsideー
「やっぱりスイーツは女子同士の方が良いかなって思って」
「そうだねー」
凛くん苦手だし無理させたくないから
多分、兄さんと一緒の方が気楽だと思ったから江と交代してって言った
…案の定、スイーツコーナー女の人ばっかり
人口密度高過ぎ…
「ケーキから食べる？」
「んー種類いっぱいあるよねー」
贅沢な悩みですなぁ←
昔はあんまり甘いものは食べなかったけど…今は何故か好きなんだよね
っていうか家に置いてなかったから食べなかっただけかも
「Aちゃん、制限しないと駄目なんじゃない？エースなんだし」
「制限？…んーそうだよねー」
太るとタイム遅くなるし…
「まあ今日くらいは良いかな？」
江が笑いながら言った
「いいとも！」
そう言って人混みをかき分けてケーキに行った
ー凛sideー
「よう、宗介」
「ん、やっぱり交代させられたか」
「まあな、Aがしろって言った」
…あいつなりに気を使ったのか
「つーか宗介とじっくり一緒にいる事って最近無かったよな」
「そうだな」
俺も凛も互いに忙しいからな
「…なんかジロジロ見られるけど…やっぱ浮くよな、男二人じゃ」
凛が言った
「仕方ねえだろ…まあ甘党の男二人だと思ってんだろ」
「どうだか…」
Aと江を見ながら、コーラを一口飲んだ
あいつら本当に好きなんだな…
あんな所にいたらぜってー人酔いする…
凛も多分、同じ事を思ってるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
