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其ノ参拾参 ページ36

目の前でなんとも言えない匂いを漂わせた鍋がグツグツと煮込まれている。


「誰からいきます…?」


トーマが真剣な顔をしてみんなの顔を見回す。


鍋遊び前だからか、謎テンションだなあ。


「ここはやっぱりトーマからでどうかな?」


神里様が笑顔でトーマに圧をかける。


「いやっここはやっぱり、拳で…!」


トーマは拳を突き出して私たちにも催促する。


「いきますよ…?最初はグー!ジャンケンッポン!」


「「「ポン」」」


掌がみっつと拳がひとつ。


「なっ…!」


「結局トーマからですね!」


青ざめるトーマに口元に手を当てて笑う綾華。


「ほらトーマ、はやく」


神里様も満面の笑みで催促する。


神里様、絶対ドSよね………。


「そんなに急かされなくてもやりますよ…」


トーマは眉唾を呑み覚悟を決めて鍋の中の食材を掬い、目を閉じて一気に口に入れる。


「………これは…団子?」


鍋に…団子…


餅ならまだしも団子か…当たらなくて良かったわ…。


「あでも美味しい…なんか甘塩っぱい…?」


「それは恐らく私が入れた団子牛乳ですね」


綾華は美味しくて良かったと言わんばかりの笑みを浮かべる。


「団子牛乳って液体よね?鍋、牛乳味になっちゃってるんじゃない…?」


この鍋元々多分塩味が強い味付けのはず…と青ざめたが、綾華は全くそう思っていないようだった


「確かにそうかもしれません。でも牛乳は美味しいので」


「そういう問題かしら…?」


綾華の回答が少しズレていて不安になる。


「俺は食べましたよ、次は誰が行くんですか?」


私はまだ行きたくないなあ。


私の気持ちを呼んだかのように神里様が意地悪な視線を向けてくる。


「Aさんどうですか?」


こんな変な匂いが漂う鍋食べたくない!


「こっちに矛先向けないでください…」


思わず神里様から目をそらす。


私があからさまに嫌そうな顔をしたからか神里様がおたまを取った。


「それじゃあ私がいきましょうか」





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

更新遅くなりました。

キャラが一気に増えて少しばかり苦戦しました。

あとは崩壊スターレイルで鏡流さんを引き、原神でリオセスリを引き、育成やらなんやらで忙しかったからです。

言い訳です、はい。

魔人任務で公爵に惚れてしまったので…あと声。

いつか公爵オチも書きたいですね、多分実現しません。

頑張って更新したいです。

其ノ参拾肆→←其ノ参拾弐



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設定タグ:原神 , gnsn , 神里綾人   
作品ジャンル:恋愛
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椿(プロフ) - ありがとうございます〜!更新頑張ります! (8月6日 14時) (レス) id: bc50e09104 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみです! (8月5日 1時) (レス) @page20 id: 9a1d60d013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2023年7月16日 19時

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