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さんじゅうろく ページ37

『…え?』


今し方聞いた言葉に耳を疑い、無意識のうちに聞き返す。

別れる…?冗談だ。何も嫌われるようなことは、していない筈。



「だから、もう、終わりにしよう」

『………何で?何で?ねえ、どうして、』


この先は相川くんに無言で制せられ、言葉になることはなかった。



「付き合ってから…、いやずっと思ってたんだけど、A一ノ瀬くんの事好きなんでしょ?」

『は?』


一ノ瀬くん?

どうしてここで一ノ瀬くんが出てくるわけ??



「僕が気付かないとでも思ったの?A、一ノ瀬くんといる時、一ノ瀬くんの話する時、ほんとに可愛い顔してるよ。僕の話じゃ、そんな顔してくれないもん」

『何言って…、私はずっと、それこそ入学した時から相川くんの事好きだったんだよ?一ノ瀬くんの事なんて、そんな、』

「嘘だ!!Aは一ノ瀬くんの事が好き、一ノ瀬くんはAの事が好き、見てたら分かるんだよ!!それを…、それを見せつけられてる僕の気持ちも考えろっ!!」


『っ…!』

初めて見た、相川くんの取り乱した姿。

苦しそうなその顔に反論も出来ず、そのまま重い沈黙が流れつづける。




「ご乗車ありがとうございました〜」

憎らしいくらいに朗らかな係員の声に促され、二人揃って観覧車から降りる。



『相川く、』

「…じゃあね。一ノ瀬くんとお幸せに」

『ま、まってよっ!!』



しかし相川くんは前を見たまま、振り返ることはなかった。

___血の様に赤い空はまるで、私の心を映したかのようだった。

さんじゅうなな→←さんじゅうご



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まぬぬ - とても素敵でました!!続編見たいんだけどパスワードが……(`;ω;´) (2020年5月11日 16時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
白心 - 初見です!めっちゃキュンキュンしながら読ませて頂きました続編も楽しみです!! (2019年12月26日 2時) (レス) id: eaadcc5fd8 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - あやのりさん» えええありがとうございます;;そう言っていただけると嬉しいです~~!! (2019年12月22日 12時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です!もでらーと。さんの作品めっちゃハマりました^o^ (2019年12月20日 20時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。 - 月見。さん» ww…私もですwwチョコはホンマに美味しい…もうチョコになりたいです(何言ってんだコイツ) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/  
作成日時:2019年1月12日 23時

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