じゅうなな ページ18
『あいかわくんが、わたしを、すき?』
「そうだよ」
たどたどしくオウム返しすると、相川くんは優しく微笑んでくれた。
___なんでだろう。つい最近まで全然話したことなかったのに……
「…一ノ瀬くんが転校してきて、すぐ二人は仲良くなったじゃん?僕すっごい嫉妬しちゃって……何で一ノ瀬くんとばっかり喋るんだろうって。僕の方が先だったのにって」
かっこ悪いよね…と自嘲する相川くんに、『そんな事ないから!!』と慌てる。
『私と全然と話せなかったっていうのは私が逃げてたからだし、ほら相川くんってかっこいいから緊張して上がっちゃって…あ』
後悔しても時既に遅し、相川くんの顔がぱああっと輝く。
「僕の事、かっこいいって思ってくれてたの?」
『…うん』
恥ずかしくて俯く。顔は林檎よりも真っ赤だ。
相川くんの気配がふっと微笑み、「ねぇ、」と顔を覗き込んできた。
「それで、返事は?」
『へっ?』
「僕の事、どう思ってるの?」
『好きだよ』と言った…つもりだった。
何故かさっきの一ノ瀬くんの顔が脳裏を過ぎり、胸がきゅうっと苦しくなる。
軽く頭を振って気づかないフリをし、相川くんを上目で伺った。
『わたしも…すき、だよ』
「……ほんとにっ!?」
『流石にそんな嘘つかないよ』
「嬉しいっ…!!じゃあこれからは名前で呼ぶねっ」
(何でこんな時に…)
真っ赤な相川くんの顔を見、罪悪感が押し寄せてくる。
私がずっと好きだったのは、相川くんの筈。なのにどうして、彼に告白されても素直に喜べないんだろう。夢にまで見た光景なのに。
「…A」
急に相川くんが私の手首を掴み、グイっと引き寄せた。
『わぁっ!?』と見上げると、すぐそこに相川くんの顔。
これって私……ハグされてます!?
「僕の事も“真冬”って呼んでね」
『はいっ…』
「ふふ、なぁに緊張してんの?」
恥ずかしさと緊張で俯くと、彼が距離を縮めてきた。
頬がふわりと撫でられ、そのまま顎を持ち上げられる。
「A、」
____大好きだよ。
その言葉を合図に、二人の距離は0cmになった。
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まぬぬ - とても素敵でました!!続編見たいんだけどパスワードが……(`;ω;´) (2020年5月11日 16時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
白心 - 初見です!めっちゃキュンキュンしながら読ませて頂きました続編も楽しみです!! (2019年12月26日 2時) (レス) id: eaadcc5fd8 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - あやのりさん» えええありがとうございます;;そう言っていただけると嬉しいです~~!! (2019年12月22日 12時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です!もでらーと。さんの作品めっちゃハマりました^o^ (2019年12月20日 20時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。 - 月見。さん» ww…私もですwwチョコはホンマに美味しい…もうチョコになりたいです(何言ってんだコイツ) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年1月12日 23時