じゅうろく ページ17
「…さん、Aさん、Aさん」
「ん、誰……わああ!?相川くん!?」
優しく高い声に目を開けると、至近距離に美しい顔が覗き込んでいた。
急いで髪を手櫛で整えると、クスクス笑われてしまった。
「何のご用でしょう…?」
「ん、お見舞いに来ただけだよ」
ほら寝ときなよ、とベッドに押し戻される。
彼が触れた所が かああっと熱くなり、思わず目を背けた。
(相川くんが私のお見舞いに…やばい心臓が…)
「大丈夫なの?顔真っ赤だけど」
「わああ!!えっとそれは、あの〜…」
ジタバタ暴れた末、布団の端で顔を隠すことに決めた。
「何で隠すの!?」と非難されたけど、華麗にスルーしておいた。
「…そういえばさ、ちゃんと話すの初めてだよね」
「そうだね…」
私が顔を出すことは諦めたらしく、一息置いてから相川くんが切り出した。
「クラスで話したことなかった子、Aさんだけだったんだよ?喋ってみたかったのに、すぐどっか行っちゃうし」
「…ごめんなさい」
「いいのいいの。話したらすっごい面白かったし」
ふうわり微笑む相川くんに、思わず見惚れる。
この人は前世でどんな徳を積んだのだろう。美しすぎだ。
チラリと布団の端から伺うと、いつになく真剣に見えた。
「それに……すっごく可愛い子だなって、思ったよ」
「……へ?」
相川くんがぐいと迫って来、その距離僅か10cm。
硬直していると、彼の白い手が頬に添えられた。
「まだ、わかんないの?」
「えっと……?」
相川くんは呆れたようにため息をつくと、私の目をしっかり見据えて言った。
・
・
「……Aさん、好きだよ。だから、一ノ瀬くんの所なんて……行ってほしくない」
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まぬぬ - とても素敵でました!!続編見たいんだけどパスワードが……(`;ω;´) (2020年5月11日 16時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
白心 - 初見です!めっちゃキュンキュンしながら読ませて頂きました続編も楽しみです!! (2019年12月26日 2時) (レス) id: eaadcc5fd8 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - あやのりさん» えええありがとうございます;;そう言っていただけると嬉しいです~~!! (2019年12月22日 12時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です!もでらーと。さんの作品めっちゃハマりました^o^ (2019年12月20日 20時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。 - 月見。さん» ww…私もですwwチョコはホンマに美味しい…もうチョコになりたいです(何言ってんだコイツ) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年1月12日 23時