【名探偵コナン】突然上司に異動させられた4

FBIからの勧誘 ページ6

「あの、手首痛いんですけど……。」

「君に二つ選択肢をやろう、俺の推薦でFBIに入るか、……俺の女になるか。」

「え、は？」

素で驚いてしまった。いや、でもあの赤井が真顔で「俺の女になれ」とか言うから！冗談だろうけど顔がボケているようには見えないから！！それともただの天然なんだろうか？

「FBIに入るとなればアメリカの大学に数年通ってもらうことにはなるが、君の成績ならすぐに卒業できるだろう。あとは国籍だが……、アメリカ人と形だけでも籍を入れてもらえばいいな。」

「いやいや、待ってください！勝手に話進められても困ります！」

「それとも、俺の方がいいか？」

彼はクスクス笑いながら空いている手で私の頭を撫でた。その顔はどこか私をからかっているようで。やっぱりバカにされてる……。

「そんなわけないじゃないですか！話が急すぎますし、そもそもこんな状況で言うことじゃないですから！」

とにかく離せという代わりに頭で彼の胸板を押してみるも、不思議そうな顔をされるだけだった。

「……なんだ？くすぐったいんだが。」

「あー！もう！悪かったですね！身長も力もなくて！！」

もうこうなったら絶対に自力で抜けてやろうと暴れたが、彼の力には敵わなかった。さっきよりも更に手を掴む力を強くされて、脱出不可能な状況になってしまった。

「はぁ……。おてんばなのはいいが、少々度が過ぎるな。これじゃ、まるで子供じゃないか。」

「……随分、好き放題言ってくれますね。仮にも年頃の女ですし、そういうことは気にしてるんですけど。」

「そうは言っても、……、信じられんな。これが、本当に獅童にハニートラップをかけていた公安だと？」

「あの、バカにしてますよね？こっ、こう見えても私、優秀なんですから！ハニトラだって得意ですから！」

赤井にバカにされたのが悔しくて、つい嘘をついてしまった。そして、この嘘が最悪の事態を招くことには気づかなかった。

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