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私が向かったのは英の家。
子供のころから何度も来たことがあるが、今日のような緊張感はなかった。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
『はい…国見です』
「雨音ですけど…」
『A？…ちょっと待ってて』
インターホンを押してから少し経ち、見慣れた英が姿を見せた。
その表情はなんだか浮かなくて心配になった。
「遅くにごめん」
「いや、いい。入って」
「ありがとう」
静かにそう告げて英の部屋へと来た。
何年も変わらないシンプルな部屋に少しだけあるバレー関係のもの。
いつもの定位置に座った英と私。
「英…ごめんね」
不思議そうに顔を上げた。
私はその英の目をじっと見据えてはっきりと告げた。
「私は、及川さんのことが「聞きたくないっ！！」好きじゃない！」
「は？気遣うなよ。葉月か金田一から聞いたんだろ」
「私は…英のことが本当に一番大事だって、好きだって気づいたの！！」
「はっ…今更、なんだっていうんだよ。俺はAを傷つけてばっかで…もう俺が苦しいんだよ！！！」
物凄い剣幕で叫んだ英に私は困惑した。
だけど英は自分の中に溜め込んでしまうことを知っているからこれは私が悪いんだと思う。
「ごめん。気づいてあげられなくてごめん。一生、英のそばにいるから…それで許されなくてもいい。だけど…
私は英のそばに居たい！！！」
気づくと止まっていたはずの涙がまたあふれていた。
英はふらりと立ち上がり、私をギュッと抱きしめた。
「俺も…好き。大好き…。まだ傷つけるかもしれないけど傍に居たい…また、隣に居たい…っ！」
声が震えていた。
子供の時に見て以来、一度も見ていなかった英の泣き顔。
それは、昔と変わらないものだった。
抱きしめ返すと涙を流しながら英は微笑んだ。
「「大好き」」
塩キャラメル（□‐□）なのだよ→←･ﾟﾟ･* 27 *･ﾟﾟ･
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塩キャラメル（□‐□）なのだよ - あやなん♪さん» 御指摘ありがとうございます！夢主ちゃんごめんなさいいい！ (2015年12月27日 9時) (
レス) id: 0c3b55a79c (このIDを非表示/違反報告)
あやなん♪(プロフ) - 突然すいません！18話の夢主ちゃんの名前が香蓮ちゃんになっています。本当に急に、ごめんなさい。 (2015年12月26日 23時) (レス) id: 1f12cfa465 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル（□‐□）なのだよ - ミクラさん» コメありがとうございます！実話なのでめちゃくちゃな所もあると思いますがよろしくお願いします！ (2015年11月15日 11時) (レス) id: 0c3b55a79c (このIDを非表示/違反報告)
ミクラ(プロフ) - 初めまして、ミクラです。実話ってすごいですね！冒頭から及川さん、アイドルやし！面白いですね。続き、ゆるゆる待ってます♪(*^-^*) (2015年11月15日 0時) (レス) id: b09021558d (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル（□‐□）なのだよ - あやなん♪さん» こちらこそ楽しみのひとつになれて嬉しいです！皆様に忘れられない程度の更新ペースで頑張ります（笑） (2015年10月20日 21時) (レス) id: 0c3b55a79c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2015年10月18日 23時
